この記事では、「発言」と「陳述」と「意見」の違いを分かりやすく説明していきます。
「発言」とは?
「発言」は「はつげん・はつごん」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「言葉を口に出すこと」という意味で、直接言葉を発する動作そのもののことです。
2つ目は「口頭で自分の主張を述べること」という意味で、手紙や文章ではなく、自分の口で言葉にして、思うところを相手に伝えることです。
上記に共通するのは「言葉で述べる」という意味です。
「発言」の使い方
「発言」は名詞として「発言する・した」「発言を求める」「発言を促す」「セクハラ発言」などと使われます。
基本的に、言葉を発することそのものや、大勢の前で口頭により自分の主張を述べることに使われる言葉です。
「発言」の例文
・『業務改善の会議で担当者に発言を求める』
「陳述」とは?
「陳述」は「ちんじゅつ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「公の場で、自分の考えを口頭で述べること」という意味で、公の場であらかじめ定められた流れの中で、自分の考えを言葉にして話すことです。
2つ目は「法律用語で、訴訟の当事者が裁判所に対し、自らの主張を口頭または書面にて述べること」という意味です。
上記に共通するのは「公の場で述べる」という意味です。
「陳述」の使い方
「陳述」は名詞として「陳述する・した」「陳述を許される」「口頭陳述」などと使われます。
基本的に、公の場で自分の考えを口頭で述べることに使われる言葉です。
「陳述」の例文
・『彼は公聴会で現在の給付金制度の実情に関して陳述した』
「意見」とは?
「意見」は「いけん」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「ある問題に対する主張や考え」という意味で、あるものごとに対して自分が心に思っていることです。
2つ目は「相手の過ちをいさめる為に、自分の考えを伝えること」という意味で、人の言動をや考え方を改めさせる為に、あえて自分の思うところを述べることです。
上記に共通するのは「自分の思うところを述べる」という意味です。
「意見」の使い方
「意見」は名詞として「意見を言う・言った」「意見する・した」「意見を求める」「意見が分かれる」「賛成意見・反対意見」などと使われます。
基本的に、あるものごとに対する自分の主張や考えや、相手を諭す為に自分の思うところを述べることに使われる言葉です。
「意見」の例文
・『賛成派と反対派とで意見が真っ二つに分かれる』
「発言」と「陳述」と「意見」の違い
「発言」は「言葉を発することそのもの」「大勢の前で口頭により自分の主張を述べること」という意味です。
「陳述」は「公の場で自分の考えを口頭で述べること」という意味です。
「意見」は「あるものごとに対する自分の主張や考え」「相手を諭す為に自分の思うところを述べること」という意味です。
まとめ
今回は「発言」と「陳述」と「意見」について紹介しました。
「発言」は「言葉を発すること」、「陳述」は「公の場で自分の考えを話すこと」、「意見」は「自分の考えや主張」覚えておきましょう。