この記事では、「プロローグ」と「エピローグ」と「モノローグ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「プロローグ」とは?
演劇の前口上や序幕を指す言葉で、広く使うと物事の始まり/序盤などの意味合いになります。
「この事件はプロローグに過ぎなかった」などの使い方では、より大きなエピソードが潜んでいて、更に面白くなっていくような感覚を与えることが出来ます。
舞台がこれから始まっていくという意味合いの良さからステージの名前、曲のタイトル、自動車の名前などに使うケースもあります。
「エピローグ」とは?
物語を終わらせるために、物語の中の視点で描かれた結末部分を指す言葉で、納め口上や終章なども指します。
広めの使い方では「ラスト」の代わりに使うこともあり、「感動のエピローグ」などという使い方もします。
商標などでの使われ方は「終わり」という意味合いからあまり幅広くは使われておらず、曲のタイトルなどで使うケースは見られます。
「モノローグ」とは?
演劇用語で独白を指す言葉で、その人物の心の内、決意などを舞台上でひとりでしゃべることが特徴です。
対話という言葉「ダイアローグ」の対義語となっています。
マンガのキャラクターが他のキャラクターに読まれないフキダシで一人で考えている心の声のセリフもモノローグとして使われています。
心情描写であるため、物語の順序などの影響はなく、初めにモノローグが入る、終わりにモノローグが入るなどの決まりはなく、自由に配置することがありえます。
「モノローグのシーンには圧倒された」などの使い方があり、独白という性質のためか、ゲームなどの作品タイトルとして使われるケースはありますが、商品名としては広くは使われていません。
「プロローグ」と「エピローグ」と「モノローグ」の違い
プロローグとエピローグは対義語となっていて、演劇の始まりの部分がプロローグ、演劇の終わりの部分がエピローグとなります。
言葉としての使われ方では演劇だけではなく、ゲームや小説、旅行記など出来事を振り返った文章など展開のある物事で使うことが出来る言葉です。
「モノローグ」は独白という意味の言葉で、ひとりの登場人物が決意や推理などを語る部分を指すため、プロローグのモノローグ、エピローグのモノローグ、ストーリー途中のモノローグなど物語の中であればシーンを問わずに発生します。
プロローグとエピローグと異なり、物語の概念を離れて使われるケースは少なくなっています。
まとめ
「プロローグ」は物語の始まり、「エピローグ」は物語の終わりという意味合いがあり、現在では人の作った物語だけでなく幅広い範囲の始まりと終わりで使われます。
また、プロローグはエピローグよりも広く商品名などで用いられています。
「モノローグ」は対話を意味する「ダイアローグ」の対義語で、独白、ひとりで語るシーンなどを指し、こちらは物語の中で使われている言葉です。