この記事では、「親切」と「優しい」と「甘い」の違いを分かりやすく説明していきます。
「親切」とは?
「親切」とは、人情があり、好意を持って人の為に尽くすことを言います。
またその様子を言い表す言葉でもあります。
「親切ごかし」という言葉がありますが、これは表面上は「親切」に見せかけて、裏では害を与えたり、自分の利益をはかることを言います。
「親切」という言葉があってもいい意味はありませんので注意してください。
「親切な人」「いつも親切にしてくれてありがとう」などと使います。
「優しい」とは?
「優しい」とは、思いやりがある、心が温かいという意味があります。
この意味合いで使う場合は「親切」と同義語になります。
他の意味合いとしては、穏やかで好ましい、おとなしくて好感が持てる、上品で美しい、優美であるなどがあります。
複数の意味がありますが、どれもいい意味ばかりなのが特徴的です。
前後にある言葉からどの意味合いかを判断するようにしてください。
「優しい人」「性格の優しい女の子」「優しい物腰」「優しい味がする」などと使います。
「甘い」とは
「甘い」とは、砂糖、はちみつなど甘味を感じる、もしくは塩気が少ないという意味があります。
これは味としての意味ですが、他の意味合いもある言葉です。
例えば人の気持ちを引き寄せ惑わせる、香りや雰囲気がうっとりすることも「甘い」と言います。
これらはいい意味合いで使われるわけですが、逆に悪い意味での「甘い」もあります。
物事に対する態度が生ぬるい、ミスが多い、満足できる状態ではないなども「甘い」という言葉で言い表すことができるのです。
つまり「甘い」という言葉は、味を表しているのか、ある状態、状況を表しているのか、大まかに二通りに分けて考えるようにしてください。
「甘いケーキ」「花の甘い香り」「甘い言葉」「考え方が甘い」「ネジが甘い」などと使います。
「親切」と「優しい」と「甘い」の違い
「親切」と「優しい」と「甘い」の違いを解説します。
この三つの言葉は人に対する態度を表すという共通点があります。
この意味合いにおいての違いを理解して、使い分けるようにしましょう。
「親切」とは人情があり好意を持って人に尽くすことを言います。
「優しい」は「親切」と同義語となりますが、他に穏やかで好ましい、おとなしくて好感が持てる、上品で美しいなど違う意味合いもあります。
「甘い」は人に対する態度という意味合いにおいては、生ぬるい、厳しさや正確さに欠ける、といった悪い意味合いとなります。
例えば「女性に親切」「女性に優しい」は、それほど悪い印象ではありません。
しかし「女性に甘い」となりますと、女性の魅力に迷い、判断がおかしくなっているという印象が強くなるのです。
人に対して使う際、「親切な人」「優しい人」は褒め言葉となるでしょう。
しかし「甘い人」は悪い印象となりますので使い方には気をつけてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「親切」と「優しい」と「甘い」の違いについて解説しました。
それぞれの言葉の意味を理解して、正しく使い分けてください。