「初発」と「始発」の違いとは?使い方や例文も徹底的に解釈

「初発」と「始発」の違い生活・教育

この記事では、「初発」「始発」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。

「初発」と「始発」の違い

「初発(しょはつ)」「始発(しはつ)」にはどちらも「特定の駅をその日最初に出発して走り始める列車(原則として一駅に一日一本の最初の電車)」という意味がありますが、「始発」には「初発」にない「特定の駅を起点として出発する列車(時間・順番は問わない)」の意味合いがある点が違っています。

また「初発」「ある物事(現象)が初めて起こること」という、「始発」にはない意味を持っています。


「初発」と「始発」の使い方の違い

「初発」「始発」の用法・使い方では、「初発電車に乗る」「始発電車に乗る」「ある特定の駅でその日最初に出発する電車に乗る」という同じ意味で使うことができます。

ただし、一般社会や人々の間でよく使われている言葉としては、「始発」のほうが「初発」よりも定着していて馴染みがあるという違いを指摘できます。

また「始発」「この電車は横浜駅が始発です」のように、「ある特定の駅から出発して動き始める列車・電車」の意味で使えるという使い方の違いもあります。


「初発」と「始発」の英語表記の違い

「初発」の表現を、英語で表すと以下になります。

“the first train”……その日にその駅で最初に出発する列車(電車)。

始発。

始発電車。

“origin”……物事や物語の起源・はじまり。

“roots”……物事や人物の起こり始め・根本的な原点や起源。

「始発」という言葉を、英語を用いて表記すると以下になります。

“the first train”……ある駅においてその日最初に出発する列車(電車)。

始発。

“a train starting from~”……~から出発する列車。

~を起点として走り始める列車。

~始発。

“the station of origin”……ある列車が起点として出発する駅。

始発駅。

「初発」の意味

「初発(しょはつ)」というのは、「特定のある駅から、その日最初に出発する列車・電車、始発電車」のことを意味しています。

また「初発」という表現は、「ある物事(現象)の起こり始め・起源」「ある物事(出来事)が初めて起こるさま」といった意味合いも持っています。

「初発」の使い方

「初発」の使い方は「品川駅の初発電車に乗り込みました」のように、「特定の駅において、その日の最初のダイヤ(時刻)で走り始める列車・始発電車」の意味で使うといった使い方になります。

また、「原始的文明が初発した地域」のように、「物事が初めて起こった原点・起源」といった意味合いでも使用されています。

「初発」の表現は、「初発電車・初発する(初発した)・初発の・~の初発」のような用法・用例で使われているのです。

「初発」を使った例文

・『初発に間に合うためには、朝4時には起きて準備しなければなりません。』

・『京都駅から出る初発電車は乗客が少なくて快適でした。』

・『高校時代は、毎日初発の電車に乗って通学していました。』

・『世界各地の文明の初発が、何によってもたらされたのかには謎が多いのです。』

・『英才教育では知性が初発しはじめた時期に、効率的な学習をすることが重要とされています。』

「初発」の類語

「初発」の類語には、以下のような言葉があります。

・『始発(しはつ)』……電車・バスなどで、特定の駅・バス停からその日最初に出発するもの。

・『起源(きげん)』……物事・生命・歴史などがそもそも始まった時やそのみなもと。

事象や物事の一番初めの起こり。

・『原点(げんてん)』……物事のシンプルな始まりの地点。

物事や行動において、そもそもの基準としているところ。

「初発」の対義語

「初発」の対義語には、以下のような言葉があります。

・『終電(しゅうでん)』……特定のある駅において、その日最後に出発する列車・電車。

・『終末(しゅうまつ)』……始まった物事が終わること。

物事・行動・人生などが最後になって、それ以上先がないさま。

「始発」の意味

「始発(しはつ)」という言葉は、「その日最初に特定の駅・バス停から出発する列車(電車)・バス」を意味しています。

さらに「始発」の表現には、「ある特定の駅・バス停から出発して動き始めること」「ある特定の駅・バス停を起点として出発すること」の意味合いも備わっています。

「始発」の使い方

「始発」の言葉は「早起きして始発の電車(バス)に乗り込みました」の文章で使えるように、「ある駅(バス停)から、その最初に出発する電車(バス)」という意味合いで使用されています。

また「始発」「この電車は仙台駅が始発です」のように、「列車・バスが特定の駅・バス停を起点として出発する」といった意味でも使えます。

「始発」の表現は、「始発電車・~始発(東京駅始発など)・始発の~・~を始発とする」などの用法で使用することができるのです。

「始発」を使った例文

・『この駅の始発電車は毎朝5時に出発しています。』

・『終電を逃してしまったので、始発の時間までネットカフェで時間をつぶしました。』

・『JRマニアの彼は、日本各地の主要駅から出る始発の時刻にも詳しいのです。』

・『知らない都市を旅行する時には、電車の始発の駅を調べておいたほうが良いでしょう。』

・『目的地に向かう電車の始発が東京駅になっていると、電車の本数が多くて助かります。』

「始発」の類語

「始発」の類語には、以下のような言葉があります。

・『起点(きてん)』……物事が始まる時の地点・場所。

列車・バスなどが運行を始める際のスタート地点。

・『初発(しょはつ)』……ある特定の駅・バス停において、その日最初(一番初め)に出発する列車・バスのこと。

「始発」の対義語

「始発」の対義語には、以下のような言葉があります。

・『終電(しゅうでん)』……特定のある駅・バス停で、その日最後に出発する列車・バスのこと。

・『終点(しゅうてん)』……その列車(電車)やバスが、最終的にたどりつく駅・バス停のこと。

まとめ

「初発」「始発」の違いを分かりやすく説明しましたが、いかがだったでしょうか?
「初発」「始発」の意味・使い方・英語表記の違いや類語・対義語を詳しく知りたい時は、この記事の内容をチェックしてみてください。