「創意工夫」と「試行錯誤」の違いとは?使い方や例文も徹底的に解釈

「創意工夫」と「試行錯誤」の違い生活・教育

この記事では、「創意工夫」「試行錯誤」の違いを分かりやすく説明していきます。

「創意工夫」と「試行錯誤」の違い

「創意工夫」「試行錯誤」の違いについて紹介します。


「創意工夫」と「試行錯誤」の使い方の違い

「創意工夫」「何かをつくり出す為に、色々と考えて新しい方法を見つけること」に使われます。

ものの見方を変えて、今までとは違うやり方を考えだすことを言います。

「試行錯誤」「新しいことをする時に、失敗を繰り返しながら良い方法を見つけること」に使われます。

実際に色々と試して失敗しながら、良いやり方を見つけ出すことを言います。


「創意工夫」と「試行錯誤」の英語表記の違い

「創意工夫」の英語表現は以下の通りです。

1つ目は「originality and ingenuity」で、「創造性とアイデア」という意味です。

“This is the result of being originality and ingenuity.”

(これが創意工夫の結果です)

2つ目は「think outside the box」「箱の外で考える=型にはまらない考え方」というニュアンスです。

“He alway thinks outside the box.”

(彼はいつも創意工夫している)

「試行錯誤」の英語表現は以下の通りです。

1つ目は「trial an error」で、「試行錯誤」の元になった英語です。

“I learned a lot through trial and error.”

(試行錯誤を通して多くのことを学んだ)

2つ目は「cut and try」で、「切っては試しの繰り返し」というニュアンスです。

“Many scientific advances are achieved with a cut-and-try approach.”

(科学の進歩の多くは試行錯誤により達成されたものだ)

「創意工夫」の意味

「創意工夫」「そういくふう」と読みます。

意味は、「今まで誰も思いつかなかった新しい考え方ややり方のこと」です。

これまでになかかったことを考えて、それを実行する手段を色々と模索することを言います。

「創意」「今までにない新しい考え」という意味、「工夫」「ものごとを実行する為に数々のアイデアを出すこと」という意味です。

「創意工夫」の使い方

「創意工夫」は、「今までにない新しい考えややり方をひねり出すこと」に使われます。

四字熟語として「創意工夫する・した」「創意工夫がある・ない」など、助動詞を伴って使われることが多くなります。

あるものごとを行う為に、色々と考える課程を表す言葉であり、「試行錯誤」とは違い「何度も繰り返したり失敗したりする」という意味は含まれません。

最初から失敗のない様に色々とアイデアを凝らして作業を進めていくことを表します。

「創意工夫」を使った例文

・『この料理は切り方や味付けなど随所に創意工夫が感じられる』
・『開発課の若いスタッフの創意工夫により作り上げた製品です』
・『独自に創意工夫を加えてひと味違った作品に仕上げた』
・『ユーチューバーは視聴者に飽きられない様に創意工夫する必要がある』
・『少しでも良いものを作る為に創意工夫する』

「創意工夫」の類語

「趣向を凝らす(しゅこうをこらす)」
「より面白さが増したり、風情が出る様に工夫すること」という意味です。

「新機軸(しんきじく)」
「今までとは全く違った新しい方法や考え」という意味です。

「創意工夫」の対義語

「無為無策(むいむさく)」
「何も有効的な対策をせずに、そのまま放置すること」という意味です。

「試行錯誤」の意味

「試行錯誤」「しこうさくご」と読みます。

意味は「新しいことをする時に、何度も失敗を繰り返しながら次第に良い方法を見つけていくこと」です。

「試行」「ためしにすること」「錯誤」「あやまり」「間違い」という意味です。

最初はうまくいかなくても、何度も試してみるうちに少しずつ要領や感覚が掴めてきて、良いやり方が見つかる様になることを表します。

「試行錯誤」の使い方

「試行錯誤」は、「何度も試しては失敗を繰り返して、次第に良い見通しを付けること」に使われます。

「試行錯誤する・した」「試行錯誤を繰り返す・繰り返した」「試行錯誤の末に」などと使われることが多くなります。

最初はよい方法が分からずに何度も失敗する様子に使われ、よく考えた末に一度で成功する時には使われません。

「試行錯誤」を使った例文

・『何年にも渡り試行錯誤を繰り返した末にようやく成功した』
・『新メニューを発売するにあたり、何度も試行錯誤を繰り返した』
・『長年の試行錯誤の末に大ヒット商品を生み出した』
・『どうしたら集客が増えるか試行錯誤を重ねるしかない』
・『プログラムがうまく動作するまで試行錯誤の繰り返しだ』

「試行錯誤」の類語

「暗中模索(あんちゅうもさく)」
「全く手掛かりのない状態で、色々と試してさぐること」という意味です。

「悪戦苦闘(あくせんくとう)」
「悪条件の元で苦労しながらやり抜こうとすること」という意味です。

「試行錯誤」の対義語

「一発勝負(いっぱつしょうぶ)」
「一回で勝敗や成功・失敗を決めること」という意味です。

まとめ

今回は「創意工夫」「試行錯誤」について紹介しました。

「創意工夫」「色々と考えをひねって作り出すこと」「試行錯誤」「失敗を繰り返して成功につなげること」と覚えておきましょう。