この記事では、「心理描写」と「心情描写」と「内面描写」の違いを分かりやすく説明していきます。
「心理描写」とは?
「心理描写」の意味は以下の通りです。
1つ目は「その人の精神の状態を表現すること」という意味で、その人にどの様な精神的変化があったのか、言葉にならない流れを表すことです。
2つ目は「心の中で理論的にあれこれと考えたことを表現すること」という意味で、「ああするならこうした方がいい」「こうするならこうなるだろう」など、しっかり理論的に考えていることを表すことです。
上記に共通するのは「心の動きを表現する」という意味です。
「心理描写」の使い方
「心理描写」は小説や物語、映画やアニメ、マンガなど、あるストーリーに添って話が展開していく作品に使われる言葉です。
基本的に、登場人物の精神の移り変わりを表現することや、心の中で理論的にあれこれ考えたことを表現することに使われる言葉です。
「心理描写」の例文
・『ヒロインの複雑な心理描写が良くできている』
「心情描写」とは?
「心情描写」の意味は以下の通りです。
1つ目は「心の中で思ったことを表現すること」という意味で、その人が自分の感情的にどの様に思ったのかを表すことです。
2つ目は「何故その様な言動をしたのかを表現すること」という意味で、その人がある言動をとるに当たっての気持ちの変化を表すことです。
上記に共通するのは「主観的な感情を表現する」という意味です。
「心情描写」の使い方
「心情描写」は小説や物語、映画やアニメ、マンガなど、あるストーリーの中で人間模様が描かれている作品に使われる言葉です。
基本的に、登場人物の主観的な感情の移り変わりや、その時にどの様に思ったかを表現することに使われる言葉です。
「心情描写」の例文
・『負けると分かって戦いに挑む心情描写が良くできている』
「内面描写」とは?
「内面描写」の意味は以下の通りです。
1つ目は「その人の外面との違いを表現する」という意味で、その人が普段人に見せている言動と、心の中で感じていること、思っていることのギャップを表すことです。
2つ目は「心の中で思っていることを表現すること」という意味で、こちらは「心理描写・心情描写」と同じ意味です。
上記に共通するのは「心の中を表現する」という意味です。
「内面描写」の使い方
「内面描写」は小説や物語、映画やアニメ、マンガなど、あるストーリーの中で人が葛藤する姿が描かれている作品に使われる言葉です。
基本的に、登場人物の外面と内面の違いを表現することや、心の中で思っていることを表現することに使われる言葉です。
「内面描写」の例文
・『強気だが実は優しいヒーローの内面描写が良く出来ている』
「心理描写」と「心情描写」と「内面描写」の違い
「心理描写」は「登場人物の精神の移り変わりを表現すること」「心の中で理論的にあれこれ考えたことを表現すること」という意味です。
「心情描写」は「登場人物の主観的な感情の移り変わりや、その時にどの様に思ったかを表現すること」という意味です。
「内面描写」は「登場人物の外面と内面の違いを表現すること」「心の中で思っていることを表現すること」という意味です。
まとめ
今回は「心理描写」と「心情描写」と「内面描写」について紹介しました。
「心理描写」は「理論的に考えたことを表現する」、「心情描写」は「感情を表現する」、「内面描写」は「外面との違いを表現する」と覚えておきましょう。