この記事では、「誘致」と「勧誘」と「招致」の違いを分かりやすく説明していきます。
「誘致」とは?
「誘致」は「ゆうち」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「一緒に行動する様に言って来させること」という意味で、人を誘ってきてもらうことです。
2つ目は「企業などに働きかけて、その地域に定着してもらう様にすること」という意味で、企業や組織など、経済効果が見込まれる団体に対して、その土地に定着してもらうために誘うことです。
3つ目は「結果としてある事態を引き起こすこと」という意味で、そのつもりはなくても、好ましくない結果に導いてしまうことです。
上記に共通するのは「誘って来させる」という意味です。
「誘致」の使い方
「誘致」は名詞として「誘致する・した」と使われたり、副詞として「企業を誘致して町おこしをする」などと使われます。
基本的に、企業などに働きかけて、その地域に定着してもらう様にすることや、結果としてある事態を引き起こすことに使われる言葉です。
「誘致」の例文
・『大学を誘致してから人流が増えて町が栄える』
「勧誘」とは?
「勧誘」は「かんゆう」と読みます。
意味は「人にあることをする様に説得して導くこと」で、人にあることをすれば得をする、幸せになれるなどメリットを説明して、あることをする様に仕向けることです。
「勧」は「すすめる」と読み「あることを是非する様にはげます」という意味、「誘」は「さそう」とも読み「言葉をかけて導く」「こちらになびく様に仕向ける」という意味、「勧誘」で、或ることを是非する様に言葉をかけて導くこと」になります。
「勧誘」の使い方
「勧誘」は名詞として「勧誘する・した」「勧誘される」「勧誘係」などと使われます。
基本的に、人にあることをする様に、メリットなどを説明して導くことに使われる言葉です。
「勧誘」の例文
・『友人から宗教に勧誘される』
「招致」とは?
「招致」は「しょうち」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「招いてわざわざ来てもらうこと」という意味で、まず来ることのない人を招いて、はるばる来てもらうことです。
2つ目は「オリンピックなど大きなイベントを催してもらう為に招くこと」という意味で、一時的なイベントの開催地として立候補することです。
上記に共通するのは「招いて呼び寄せる」という意味です。
「招致」の使い方
「招致」は名詞として「招致する・した」「招致活動」などと使われます。
基本的に、人やイベントを招いて一時的に呼び寄せることに使われる言葉です。
「招致」の例文
・『冬季オリンピックを招致する』
「誘致」と「勧誘」と「招致」の違い
「誘致」は「企業などに働きかけて、その地域に定着してもらう様にすること」「結果としてある事態を引き起こすこと」という意味です。
「勧誘」は「人にあることをする様に、メリットなどを説明して導くこと」という意味です。
「招致」は「人やイベントを招いて一時的に呼び寄せること」という意味です。
まとめ
今回は「誘致」と「勧誘」と「招致」について紹介しました。
「誘致」は「誘って定住してもらう」、「勧誘」は「あることをする様に説得する」、「招致」は「一時的に招いて寄せる」と覚えておきましょう。