この記事では、「有識者」と「識者」と「指揮者」の違いを分かりやすく説明していきます。
「有識者」とは?
広い見識を持つ人、学問に通じている人、一定の学識経験者などの意味合いがあり、さらにそのジャンルの専門家という意味合いも含まれるケースがあります。
子どもの貧困に関する有識者会議など有識者会議という言葉が使われるケースがあり、この会議の場合は町の保健福祉課長、大学院教育学研究院教授、あしなが育英会奨学生などが有識者として参加しています。
これがコロナウイルスの有識者会議ではまた別の参加者になり、有識者はある程度の専門性が必要という見方も可能ではあります。
ただし肩書が必ず必須というわけではなく、議題となる問題に深く関わっている人は有識者と言えるケースはあります。
「識者」とは?
有識者とほぼ同じ意味の言葉で、知識のある人、学識のある人、その議題に関して深く関わっている人などが識者になりえます。
言葉として「識者会議」とはほぼ使われず、「有識者会議」という言い方が一般的となっています。
使い分けは特に意識しなくても問題ないですが、文章内ではどちらかに統一したほうが良いでしょう。
識者はあらゆるジャンル存在しうるもので、ジャンル自体がさらに増えていく可能性があるものとなっています。
ただし、ジャンルが著しく衰退して時間が経過すると識者もいなくなると考えられます。
政治や経済、スポーツの識者は人間社会がある異常永久になくならないと言えるでしょう。
趣味のジャンルではマニア、造詣の深い人という言い換えも可能な言葉と言えます。
「指揮者」とは
オーケストラや合唱団の演奏会/合唱会において、演奏、合唱を指示し、全体をまとめる仕事という意味合いで使われることが最も多い言葉で、コンダクター、Conductorと訳される言葉です。
ツアーコンダクターは旅行の指揮者ということが出来ますが、日本語で指揮者というケースはまずありません。
また、スポーツで指揮をとるというケースでは指揮官や監督という言葉を使うことが多く、意味として指揮をとるという言葉はいくつかありますが、指揮者と直接呼ぶケースは音楽の指揮者がほとんど全てということが出来るでしょう。
「有識者」と「識者」と「指揮者」の違い
有識者と識者はほぼ同じ意味の言葉で、見識を持つ人、専門的な知識を持つ人、会議のテーマに深い関わりがある人などの意味合いがあります。
識者と有識者の使い分けとして、有識者会議という言葉はありますが識者会議という言葉はないという事が挙げられます。
指揮者は音楽の演奏、合唱を指示し、全体をまとめる仕事という意味で使われ、指揮者が音楽の議題での有識者ということはありえます。
まとめ
有識者と識者と指揮者は指揮者のみ明らかに意味合いが異なっており、有識者、識者は厳密な職業ではなく、知識を持つ人という意味合いで使われていますが、子供や学生でも有識者になることはありえます。