この記事では、「速攻」と「即効」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。
「速攻」と「即効」の違い
「速攻」には、2つの意味があります。
1つめは、競技や試合で相手が入り込む余地を与えずに素早く判断・行動をして攻撃すること、またその攻撃のことです。
もう一つは俗語で、すぐさまです。
時間をあまりおかないという意味になります。
「即効」には、時間をあまりおかずに、働きかけや作用が現れることです。
どちらの言葉も「そっこう」と読みますが、意味は違います。
「速攻」の場合は、はやいという意味の漢字である「速」と、せめる、敵をうつという意味の漢字である「攻」が使われている通り、速く攻めるという意味を持っています。
攻撃のはやさについての言葉です。
「即効」の場合は、すぐにという意味の漢字である「即」と、きくという意味の漢字である「効」が使われている通り、すぐにきくという意味を持っています。
効くはやさについての言葉です。
「速攻」と「即効」の使い方の違い
相手が入り込む余地を与えずに攻撃をすることについて「速攻」を使用します。
また、俗語での意味もあり、この場合はすぐさまという意味で使用されてます。
効きめが時間をあまりおかずに現れることについて「即効」を使用します。
「速攻」と「即効」の英語表記の違い
「速攻」は英語で“haste”と表現をします。
「即効」は英語で“immediate effect”と表現をします。
「速攻」の意味
「速攻」には、2つの意味があります。
1つめは、競技や試合で相手が入り込む余地を与えずに攻撃をすることです。
サッカーの試合では、相手に一瞬でボールをとられてしまったり、いつの間にかゴールを決めたりなど、選手がプレーを見せてくれることがあります。
このとき、相手が入り込む余地を与えていません。
あっという間に攻撃を仕掛けているのです。
バスケットボールも素早さが求められる競技です。
もたもたとしていては、相手にボールをとられてしまいます。
自分のチームが点を得るためには、素早く攻撃を仕掛けなければなりません。
このときに、相手が入り込む余地を与えていません。
こういった素早い攻撃のことを意味しています。
もう一つの意味は俗語で、すぐさまです。
朝に出社前の身支度をしているとき、すぐにでも家を出ないと遅刻してしまうと感じることがあります。
普段はゆっくりと時間をかけて髪型をセットしたり、メイクをしていたりしていても、急がなければというときには、動きが速くなります。
そのとき時間がかからずに、髪型のセットやメイクなどを完成させています。
このような様子をすぐさまといい、そのことを意味する言葉です。
「速攻」の使い方
相手が入る余地を与えずに攻撃するという意味では、競技や試合について使用をします。
喧嘩のような競技や試合以外のことには、あまり使用しません。
特に素早さを求められる競技、たとえばサッカー、バスケットボール、ボートレースなどについて使用されます。
俗語の意味の方では、日常的にさまざまな場面で使用されています。
たとえば、SNSの反応、仕事、メイク、料理、ダイエットなどです。
「速攻」を使った例文
・『帰宅後、速攻で作れる料理』
・『速攻でゴールを狙う』
・『試合開始後、速攻でボールを奪った』
・『速攻でボリュームのある髪型に仕上げる方法』
・『速攻で仕上げてください』
「速攻」の類語
「先行」が類語です。
野球など攻撃と守備を交互にする競技や試合で、先に攻撃をすることをいいます。
「速攻」の対義語
ぴったりとあてはまる対義語はありませんが「後攻」です。
野球など攻撃と守備を交互にする競技や試合で、後に攻撃をすることをいいます。
「即効」の意味
「即効」とは、何らかの働きかけをしたときに、あまり時間をおかずに結果が現れることです。
目の下のクマに悩んでいる人は少なくありません。
目の下のクマには、黒クマ、青クマ、茶グマの3種類があります。
黒クマは目の下がたるんだり、眼球が突出したりして、影ができることが原因です。
青クマは血行不良によって起こります。
茶グマはメラニンの蓄積が原因です。
カシスには血流をよくする働きがあり、青クマの解消に役立ちます。
ある試験では、カシス摂取後15分で血流が改善したと報告をしています。
また、カシス摂取によって肌の黒みの減少、肌の赤みの向上も見られました。
これは、クマが改善したといえます。
この変化はカシス摂取後90分ほどでみられます。
カシスを摂取してから、あまり時間が経っていないといえるでしょう。
この場合は、カシスを摂取することが何らかの働きかけで、クマが改善することが結果です。
このような、何らかの働きかけをして、すぐに結果がでることを意味している言葉です。
この言葉が指す「すぐ」は、具体的に何分とは決められていません。
「即効」の使い方
何かをして、あまり時間をおかずに結果が現れることについて使用をします。
何かをしてその場で結果が出ることは、この言葉を使用することができます。
どれくらいの時間なのかは意味に含まれていませんが、多くの場合は期待するよりもはやい時間のことをいいます。
何かをすれば、何かの結果が現れることが少なくありません。
そのため、日常的に使われている言葉です。
「即効」を使った例文
・『飲んで即効でやせるサプリメントなんてない』
・『即効で肌が明るくなった』
・『即効性を示すものではありません』
・『即効で便秘が解消して驚いている』
・『即効だという風邪薬を飲む』
「即効」の類語
「即功」です。
「即効」と同じ意味です。
「功」という漢字には、ききめという意味があります。
「即効」の対義語
「遅効」が対義語です。
何かをしてから結果が出るまでに時間がかかるという意味があります。
どれくらいの時間がかかることを遅いというのかは、意味に含まれていません。
まとめ
すぐにという意味が似ている2つの言葉なのですが、一方は攻撃について、もう一方は効き目についてを意味しており、2つの言葉が指している子とは違います。