日本で発生した文字は二種類あります。
「カタカナ」と「ひらがな」をどのように使い分けていますか。
この記事では、「カタカナ」と「ひらがな」の違いを分かりやすく説明していきます。
「カタカナ」とは?
仮名の一種で漢字の一部分より作られた音節文字です。
平安初期に漢文訓読に用いられたものが起源になります。
現在は主に外来語、擬態語、擬声語などの表記に用いられます。
「ひらがな」とは?
仮名の一種で漢字の草書体から作られた草仮名の字体をさらに簡略にしたものです。
初めは女性が用いていて、女文字などと呼ばれていました。
「カタカナ」と「ひらがな」の違い
「カタカナ」と「ひらがな」の違いを、分かりやすく解説します。
「カタカナ」と「ひらがな」は、両方とも漢字を基にして日本で作られた文字という点では同じですが、作られ方や使い方が違います。
「カタカナ」は漢字の一部分から作られ、外来語、擬態語、擬音語、専門用語、動植物名や「ひらがな」と漢字の文章の中で目立たせたいときなどに使われています。
「ひらがな」は漢字を丸ごと省略し変形させて作られました。
戦前は「カタカナ」の方を先に習い「カタカナ」で表記されることが多かったのですが、戦後からは「ひらがな」を先に習い「ひらがな」を主に使うようになりました。
「カタカナ」の例文
「カタカナ」の例文を紹介していきます。
・『私はコンセンサスなどカタカナの単語がなかなか覚えられません』
「カタカナ」は外来語が多いため、聞き馴染みがない言葉が多くなります。
そのためなかなか覚えられず苦手意識を持つ人もいます。
ほとんどの日本語は「ひらがな」で表記されているため、「ひらがな」に言い換えるとほとんど覚えていないことになってしまいます。
・『来てねを来てネというように、語尾をカタカナにして親しみやすい印象にしましょう』
「ひらがな」でも良いところをわざと「カタカナ」に変えて目立たせたり可愛い印象を与えたり工夫することもあります。
「カタカナ」から「ひらがな」に変えると、文章全体が「ひらがな」ばかりになり読み難くなるので、あまりないでしょう。
まだ「カタカナ」を読めない小さい子どもに対しては変えることもあります。
「ひらがな」の例文
「ひらがな」の例文を紹介していきます。
・『まずは自分の名前をひらがなで書けるようにしましょう』
小学校一年生で「ひらがな」と「カタカナ」を学習しますが、先に「ひらがな」を学びます。
漢字や「カタカナ」を学ぶまでは掲示物も全て「ひらがな」で表記されています。
「カタカナ」は後で習うため言い換えられません。
・『漢字ではなくひらがなの名前で可愛らしいですね』
漢字を使わず敢えて「ひらがな」を使った名前を付ける人もいます。
苗字の漢字が複雑で画数が多いので名前は「ひらがな」にして書く負担を減らしたい、もしくは可愛らしい印象にしたいという場合があります。
昭和初期以前に生まれた女性には「カタカナ」の名前が多くなります。
女性の名前に漢字は恐れ多いと思われていたこと、昔は「カタカナ」を中心に使っていたことが原因です。
まとめ
「カタカナ」と「ひらがな」は両方とも漢字を基にして日本で生まれた文字ですが、作られ方と使い方が違います。
「カタカナ」は漢字の一部から作られ、外来語などに使い、「ひらがな」は漢字全体を省略化して作られ、文章のほとんどに使われています。
「カタカナ」も「ひらがな」もどちらも重要な役割を果たしているため、どちらかを必要以上に使い過ぎると読み難くなります。
相手が読みやすいことを意識し、どちらか一方を使いすぎないように気をつけましょう。