この記事では、「無名有実」と「有名無実」の違いを分かりやすく説明していきます。
「無名有実」とは?
この言葉は実は間違いで、「有名無実」という言葉の間違いです。
そもそも、有実という部分は実績のことで、無名なものが実績があるという意味になり有名である人物が実は実績がない」というほうが意味が通じやすかったのです。
しかし、現在では無名な方が実は実力者であるということが分かる現在になった今、「無名有実」は、むしろ、無名な人物がものすごく影で活躍している実力者であるという意味になり、ゴーストライターのような存在だといっています。
「有名無実」とは?
「有名無実」は、有名なんですが、実力が無いという意味です。
よって、名前ばかりが先行していて別に実力者ではないというのが、「有名無実」になります。
「無名有実」と「有名無実」の違い
両者の違いは、「有名無実」の間違いであるか、否かです。
もともと、「有名無実」という言葉が日本語では存在していましたが、「無名有実」という言葉は存在していません。
よって、両者の違いは、「有名無実」という言葉の間違いが、「無名有実」です。
「無名有実」の例文
・『無名有実は現在では、ゴーストライターというような解釈がある』
この例は、「無名有実」という言葉は本来は間違いなんですが、実は、実力がある無名の人物という解釈から、ゴーストライターのような存在だという解釈する例です。
なお、この解釈は今のところ、あまり見られない解釈で、「無名有実」という言葉は存在しないとなっていますが、いずれ、実力がある無名の人物を指す言葉になるかもしれません。
「有名無実」の例文
・『この野球選手は、あまりにも活躍しない選手で有名無実である』
この例は、野球選手とは名ばかりで、有名なだけの選手で実力はない選手だと述べています。
「有名無実」は、いわば有名なだけで実績がないことなので、このケースでは、単に野球選手としては有名ですが、実力者ではなかったという例です。
まとめ
「無名有実」については、昔の人の観点では、無名の物が実績がある人物とはどうなのか?という部分があったのだと推測します。
逆に現在は、無名の人物から実力者だということが分かるので、「無名有実」は、実は間違ってないのでは?という声が上がっているのです。
「有名無実」については、これは、有名選手などでも実績がない人物というものがおりまして、要は名前だけが有名人な人物のことを指すので、実力者ではない有名人という感じです。
こうした人物は結構多くいまして、作詞や脚本家の方においては、ゴーストライターの方が実は作詞とか脚本を作り上げ、有名な本人は何もしないということがあり、そうしたことが表面化するとゴーストライターの方が急に注目され、もはやゴーストライターではなくなるなど、逆に無名から有名人に転向するという逆転現象が起きます。
そうした意味では、「有名無実」は、「無名有実」という存在がいないと成り立たないのかもしれません。