「廻す」と「回す」の違いとは?分かりやすく解釈

「廻す」と「回す」の違い生活・教育

この記事では、「廻す」「回す」の違いについて紹介します。

「廻す」とは?

「廻す」「まわ(す)」と読みます。

軸を中心にして円を描くように回転させるという意味があります。

また、「廻す」には「めぐらす」という意味も含まれています。

周囲を取り巻くようにするとか順に送らすといった意味で使われることもあります。

「廻す」「廻」という漢字は、ものが回転するという意味の「回」と長くのびた道を行くという意味のえんにょうという部首が組み合わさって誕生しました。

「廻」には、「巡り行く」という意味があります。

「廻」は常用漢字ではないので、あまり使われることは多くありません。

「廻」「回」という漢字に置き換えることができます。


「回す」とは?

「回す」「まわす」と読みます。

「回す」には「回転させる」という意味があります。

その場合、「こまを回す」とか「プロペラを回す」といった使い方をします。

また、「順に送り渡す」といった意味もあります。

「連絡網を回す」とか「通知を回す」のように使います。

それから物や人を必要な場所へと移動させることを「回す」と表現する場合もあります。

例えば、「イベント時には他店から人を回す」といえば、人が移動したことを表しています。

「予算の一部を災害対策に回す」といった場合には、予算が移動したことになります。

その他にも「回す」には、「物事を滞りなく進める」とか「その立場に置く」「配慮などを行きわたらせる」といった意味もあります。

「店を上手く回す」といえば、営業しているお店が滞りなく運営されていることを表しています。

「敵に回すと怖い」といえば、敵という立場に置かれたことが分かります。

「裏から手を回す」といえば、上手く行くように陰ながら配慮を行きわたらせることを表しています。

「回す」「回」は常用漢字なので、普通に使われています。

日常会話などでも色々な使い方をしていますし、文書などでも幅広く使われています。


「廻す」と「回す」の違い

「廻す」「回す」はどちらも「まわ(す)」と読み、意味もほとんど同じです。

「廻す」よりも「回す」という表記をすることが多いですが、それは「廻」という漢字が常用漢字ではないからです。

「回」は常用漢字なので、「廻す」「回す」に置き換えることも多いです。

そのため「廻す」よりも「回す」の方が一般的な表現といえるでしょう。

ただし、「廻す」を使ったからといって間違っているわけではありません。

また、意味はほぼ同じですが、微妙なニュアンスは異なっています。

「回す」が軸を回して回転させるといった意味が強いのに対して、「廻す」「めぐらせる」というニュアンスの方が強いです。

まとめ

「廻す」「回す」はほとんど同じ意味で使われており、「廻す」「回す」に置き換えることができます。

「廻」は常用漢字ではないので、「廻す」よりも「回す」を使用することが多いです。