この記事では、「葛藤」と「軋轢」の違いを分かりやすく説明していきます。
「葛藤」とは?
「葛藤」は「かっとう」と読み、二つ以上の共存ができない目標や動機が競合する事を意味する言葉です。
他にも「もつれ」や「争い」という意味もありますが、一般的には前述した意味で使われます。
それぞれ異なっている二つの目標や動機が、ともに正しい意味を持って競合し、どちらを選択するべきか悩んでいる様子を「葛藤」と呼びます。
「葛藤」はストレスや欲求不満の元になり、神経障害の原因につながる場合もあります。
「葛藤」には3種類の代表的なパターンが存在し「接近-接近葛藤」「接近-回避葛藤」「回避-回避葛藤」があります。
「軋轢」とは?
「軋轢」は「あつれき」と読み「関係が悪くなること」を表す言葉です。
もともと「軋轢」は、車輪が擦れあって不快な音を立てている様子を表しており、この事が「関係が悪くなること」を表す言葉となりました。
また「軋轢」は上述した「葛藤が生じること」を意味している場合もあります。
「葛藤」と「軋轢」の違い
「軋轢」は「関係が悪くなる事」を表す言葉ですが、他の意味として「葛藤」を指す場合がありますが、一般的には「関係の悪くなる事」を表す場合が多くなっています。
「葛藤」は二つ以上の目的が競合している事を表しますので、「葛藤」が生じたの結果「軋轢」が生まれると考えれば、より分かりやすいでしょう。
「葛藤」の例文
・『どちらを選択するべきか葛藤した』
・『どちらの意見を聞くべきか葛藤があった』
「軋轢」の例文
・『親友と軋轢が生じる』
・『二人には強い軋轢がある』
まとめ
「軋轢」の意味として「葛藤」が含まれているため、二つの言葉の意味はとても似ています。
「葛藤」という言葉は、主に2つ以上の選択肢について迷っているような状態を表す場合に使われますので、「関係が悪くなる事」を表す際には「軋轢」を使いましょう。