この記事では、「ついては」と「つきまして」の違いを分かりやすく説明していきます。
よく似た表現を区別していきましょう。
「ついては」とは?
「ついては」とは、接続詞のひとつ。
その前に述べた事柄と、後につづく事柄をまとめたい場合に使います。
「そのため」や「よって」の代わりの言葉として用いられています。
「弊社では新しいお店を、この秋オープンします。
ついては映像と共にご紹介します」のように、つなぎ言葉として利用されています。
もともと「ついては」は「就いては」と書きます。
漢字の「就く」には「に関しては」という意味があります。
つまり先に述べた言葉を、さらに広げる役割を果たしているのが「ついては」です。
「これから研修会を始めます。
ついてはお配りした資料をご覧ください」のように、関連する文を続けて述べる場合に使います。
ある目的のためにして欲しいこと、注意して欲しいことが「ついては」です。
「つきまして」とは?
「つきまして」も改まった接続詞です。
「つきましては」のように「は」を補って用いられることが多いです。
「つきまして」には「従って」や「そういう訳で」のような訳があります。
ある文章に導入するための、つなぎの言葉として利用されています。
「よって」や「その結果」と同じように使います。
また「つきまして」は、丁寧語としてのニュアンスもあります。
あるイベントの案内や宣伝など、改まった席で用いられています。
「その件につきましては、こちらをご覧ください」や「つきましては、アンケートのご記入をお願いいたします」のように、お願いしたい言葉の前に付けて利用します。
ワンクッション入ることによって、相手にへりくだった姿勢を見せられます。
「ついては」と「つきまして」の違い
どちらも「つ」から始まる、よく似た言い方です。
「ついては」と「つきまして」の違いを、分かりやすく解説します「ついては」も「つきまして」も「その為」や「そのような訳で」と同じように使用します。
ある言葉を述べた後、さらに何かを付け加えたいときに利用します。
ひと呼吸おくことで、落ちついた言い回しになります。
また「ついては」と「つきまして」を見比べたとき、敬語としてのニュアンスが強いのは「つきまして」です。
フォーマルな言い方なので、ビジネスシーンでも頻繁に用いられています。
案内状の発送、謝罪やお詫び、注意喚起など色々なシーンで利用できます。
まとめるとややカジュアルなのは「ついては」、改まった言い方なのは「つきまして」です。
まとめ
「ついては」と「つきまして」の違いを分かりやすくお伝えしました。
どちらも冒頭に述べた文と関連する文の、つなぎ言葉として用いられています。
「そのような理由で」や「その結果」と同じような内容の言葉です。
どちらも同じ意味がありますが、より丁寧なのは「つきまして」になります。
正しく覚えて、生活に役立ててください。