見た目も名前もそっくりな植物「トネリコ」と「シマトネリコ」ですが、どんな違いがあるのでしょうか?
この記事では、「トネリコ」と「シマトネリコ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「トネリコ」とは?
「トネリコ」はゴマノハグサ目モクセイ科トネリコ属に分類される落葉樹です。
「落葉樹」とは秋の終わり頃に葉が落ち、春を迎えると新たな葉を再び生やす樹木のことです。
日本原産の植物であり、本州東北地方から中部地方にかけて分布しています。
「トネリコ」という和名の由来ですが、「トネリコ」の木に寄って来る「イボタロウムシ」の分泌物が敷居の潤滑剤に用いられていたことから「戸に塗る木」とされ、発音が変化し「トネリコ」と呼ばれるようになったと言われています。
「シマトネリコ」とは?
「シマトネリコ」はゴマノハグサ目モクセイ科トネリコ属に分類される常緑樹(半常緑樹)です。
「常緑樹」とは1年を通して、葉を落とさずに緑色をしている樹木のことです。
国内では沖縄、国外では中国やフィリピンなどの亜熱帯地域に分布しているアジア原産の植物であり、「シマトネリコ」という和名も沖縄から入ってきたことが由来とされています。
「トネリコ」と「シマトネリコ」の違い
「トネリコ」と「シマトネリコ」の違いを、分かりやすく解説します。
・「トネリコ」はゴマノハグサ目モクセイ科トネリコ属に分類される落葉樹です。
・「シマトネリコ」はゴマノハグサ目モクセイ科トネリコ属に分類される常緑樹(半常緑樹)です。
形状がソックリであることから、一見すると見分けがつきませんが、両者には落葉樹と常緑樹という点に主な違いがあります。
そのため、「トネリコ」は秋の終わりに一旦葉が落ちてしまいますが、「シマトネリコ」は年中緑の葉をつけています。
まとめ
「トネリコ」は落葉樹であり、「シマトネリコ」は常緑樹ということでした。
ちなみに、2者が分類されるトネリコ属の木から採れる木材は弾力性に優れており、野球バットの材料などに用いられています。
そのため、またの名を「バットの木」とも呼ばれているのです。