この記事では、「牡丹」と「芍薬」の違いを分かりやすく説明していきます。
「牡丹」とは?
「牡丹(ぼたん)」とは、ボタン科ボタン属の落葉の低木の植物のことを言います。
または、ボタン属の総称を指す場合もあります。
高さは2m程度で、上向きに開花します。
「牡丹」は、薬用、鑑賞用として用いられています。
日本では薬用植物として海外から入ってきましたが、後に観賞用として花を愛でるようになりました。
一般的な品種の「春牡丹」は、5月頃に、赤、赤紫、白などの大形の花を開きます。
他にも、春、秋に開花する「寒牡丹」や、冬に開花するように調整した「冬牡丹」があります。
「芍薬」とは?
「芍薬(しゃくやく)」とは、ボタン科ボタン属の多年草の植物のことを表しています。
高さは70㎝前後で、初夏に赤、薄い赤、白などの「牡丹」に似た大輪の花が上向きで咲きます。
「芍薬」は花を観賞したり、根は薬用に利用されています。
「牡丹」と「芍薬」の違い
「牡丹」と「芍薬」の違いを、分かりやすく解説します。
「牡丹」とは、ボタン科ボタン属の落葉の低木の植物のことを指しています。
「芍薬」は、ボタン科ボタン属の多年草の植物のことを意味しています。
「牡丹」と「芍薬」はどちらもボタン科ボタン属に分類されている植物です。
また、似たような花を咲かせます。
しかし、「牡丹」は樹木で、高さは2m位ありますが、「芍薬」は草本で70㎝前後の高さなので、これらの点に違いがみられます。
まとめ
「牡丹」と「芍薬」はどちらも、園芸植物としても人気があり、庭園や一般家庭の庭などでも見ることができる植物です。
「牡丹」と「芍薬」が入っている有名なことわざとして、「立てば芍薬、坐れば牡丹、歩く姿は百合の花(たてばしゃくやく、すわればぼたん、あるくすがたはゆりのはな)」があります。
これは美しい女性のことを表現したものです。
昔から美女にたとえられるほど、「牡丹」と「芍薬」の花は、とても美しいと言うことをあらわしているのでしょう。