この記事では、「シュロチク」と「観音竹」の違いを分かりやすく説明していきます。
「シュロチク」とは?
「シュロチク」とは、中国南部および南西部を原産とする、古典園芸植物の一種で、ヤシ科ラピス属に分類されている植物です。
耐陰性と耐寒性を持つ植物で、主に観賞用として人気があります。
大きいもので4メートル程度となり、葉は細長く切り込みが多いのが特徴です。
「シュロチク」という名前は、漢字表記をした場合「棕櫚竹「椶櫚竹」「棕梠竹」と複数存在し、読み方もシュロと読んだりスロと読んだりします。
「観音竹」とは?
「観音竹」は「カンノンチク」と読み、中国南部原産の古典園芸植物の一種です。
非常に多くの品種が存在し、観葉植物として人気の高い品種です。
比較的低木で、葉は太くて短く、切り込みが少ないのが特徴です。
また葉に班が入ったものが多く流通していますが、全ての「観音竹」に班が入っている訳ではありません。
「観音竹」は非常に高価な品種も存在し、これを悪用した悪徳商法もかつて存在したほどです。
「シュロチク」と「観音竹」の違い
「シュロチク」と「観音竹」は、共にヤシ科ラピス属の植物で、総じて「シュロ属」や「カンノンチク属」と呼ばれる程、非常に見た目が似ています。
また、名前に「竹」という漢字が使われている事も相まって、同じ植物と勘違いされます。
しかしよく葉を見るとその違いを理解でき、「シュロチク」の葉は細長くて切り込みが多いという特徴が、「観音竹」は太く短い葉で、切り込みが少ないという特徴があります。
「観音竹」の葉に存在する班の有無でも判別は可能ですが、全ての「観音竹」に班が入っている訳ではありませんので注意が必要です。
まとめ
「シュロチク」と「観音竹」を見分けるポイントは「葉」です。
樹高の違いなどもありますが、成長過程などで見極めるのは極めて難しいので、区別したい場合は「葉」を観察しましょう。