「シダ植物」と「コケ植物」の違いとは?分かりやすく解釈

「シダ植物」と「コケ植物」の違い動物・植物・昆虫

この記事では、「シダ植物」「コケ植物」の違いを分かりやすく説明していきます。

「シダ植物」とは?

「シダ植物」とは、胞子によって増える維管束植物を指します。

代表的なものはゼンマイやワラビなどがあげられます。

「シダ植物」は実を作らず、胞子で増えるという事が特徴的ですが、それ以外は他の植物のように根・茎・葉と維管束があり、光合成を行います。

葉の裏に胞子のうと呼ばれる胞子が入った袋をもっており、この胞子を飛ばして増えていきます。

これは後述する「コケ植物」にも存在する器官です。


「コケ植物」とは?

「コケ植物」とは、陸上植物の中で非維管束植物の総称です。

非維管束植物であるので原始的なしくみをしており、根・茎・葉がなく、維管束も存在しません。

仮根という自身をその場で固定する器官がありますが、植物の根のような水分を吸収する機能は備えられていません。

この仮根のおかげで重力に逆らった壁や岩場などのにもくっついて生長することが可能です。

また「コケ植物」も胞子のうと呼ばれる器官が存在し、胞子によって増えます。


「シダ植物」と「コケ植物」の違い

「シダ植物」「コケ植物」はともに、胞子のうを持ち、胞子で増殖し、光合成を行います。

しかし「コケ植物」には根・茎・葉に当たる器官は存在せず、維管束もない原始的な植物です。

その代わりに仮根と呼ばれるもので石や壁などにくっつけて生長します。

「シダ植物」は根があるので、土の中に根を張り、そこから水分や栄養を吸収しますが「コケ植物」は根がないので水分は身体の表面部分から吸収しています。

まとめ

「シダ植物」「コケ植物」は胞子で増え、光合成をするという点は共通しています。

最も大きな違いは根・茎・葉・があるかどうかです。

根がある「シダ植物」は、土から栄養や水分を吸い取って生長しますが、根のない「コケ植物」は身体全体から水分を吸収します。