この記事では、「タガメ」と「コオイムシ」の違いを分かりやすく説明していきます。
2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「タガメ」とは?
「タガメ」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「タガメ」は、「田鼈」と漢字表記します。
「タガメ」は「タガメ亜科の水生カメムシ類の昆虫のこと」という意味があります。
名前の由来は「田んぼの亀」「田んぼのカメムシ」からきているとされ、「水ガッパ」、「カッパ虫」などという別名があります。
「水田や沼に住む水生昆虫で、体長は6cmほど、身体は長卵形で、扁平な形をしており、暗い黄褐色をしています。
鎌状の前足で、獲物を挟み込み、体液を吸います。
「タガメ」は雑食で、その他の虫やカエル、魚類、時にはカメやヘビを捕まえて体液を吸うと言われています。
水生昆虫としては日本最大級で、知名度の高い昆虫となります。
腹部の先端に呼吸管があり、呼吸が必要なときは、管を延ばして水面上に出して息をします。
また、「タガメ」は卵を水の外に生みますが、乾燥すると死んでしまうため、オスが時々給水に行く必要があります。
さらにアリなどの捕食者から保護するため、「タガメ」のオスは孵化するまで卵を保護する必要があります。
「コオイムシ」とは?
「コオイムシ」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「コオイムシ」は「子負虫」と漢字表記します。
「コオイムシ」は、「カメムシ目コオイムシ科に属する水生昆虫で、卵の塊を背中に背負う虫のこと」という意味があります。
「コオイムシ」の成虫は、体長20㎜ほどで、薄い褐色をしています。
鎌状の前足を、カマキリのように使い、獲物を捕らえます。
魚類や貝、その他の昆虫を前足で捉え、口針を刺し、消化液を送り込み、溶けた組織を吸います。
尻の先に水上呼吸用の呼吸管があり、空気が必要なときは水面に近づき、尻先を外に出します。
「コオイムシ」という名前の由来は、メスが産卵時に、オスの背中に卵を産み、オスは卵を背負ったまま移動する習性にあります。
まるで子守をしているようなので、「コオイムシ」と呼ばれています。
「タガメ」と「コオイムシ」の違い
「タガメ」と「コオイムシ」の違いを、分かりやすく解説します。
「タガメ」は「タガメ亜科の水生カメムシ類の昆虫のこと」という意味があります。
一方で「コオイムシ」は、「カメムシ目コオイムシ科に属する水生昆虫で、卵の塊を背中に背負う虫のこと」という意味があります。
このように、「タガメ」と「コオイムシ」は、どちらも水生昆虫という共通点があります。
ただし「タガメ」は体長が6cmほどなのに対して、「コオイムシ」は2㎝ほどと、大きさにかなりの違いがあります。
また、「タガメ」は、水の外に卵を産むのに対して、「コオイムシ」はオスの背中に卵を産むという違いがあります。
まとめ
「タガメ」と「コオイムシ」の違いについて見てきました。
2つの言葉には明確な意味の違いがありました。
2つの言葉の意味の違いを知ることで、きちんと使い分けることができるようになりそうです。