この記事では、「たくあん」と「いぶりがっこ」の違いを分かりやすく説明していきます。
 人気のグルメを見ていきましょう。
「たくあん」とは?
「たくあん」とは、大根の漬け物のこと。
 塩で漬けたりぬか床に漬けたり、地域によって色々なレシピがあります。
 江戸時代の初めに「たくあん和尚」という僧侶が、ためしに漬けてみたのが始まりといわれています。
 生の大根よりもしっとりしていて、ポリポリとした歯切れのいい食感もあります。
 ミカンに似た黄色い色合いをしていて、お弁当のおかずや白いごはんのお供としても人気があります。
 甘くて親しみやすい味わいなので、地方に行くと緑茶の付け合わせに、たくあんを出されることもあります。
 おにぎり、お茶漬け、チャーハンなど何にでもあう和風の漬け物です。
「いぶりがっこ」とは?
「いぶりがっこ」とは大根の燻製のこと。
 室町時代にあったとされる、秋田県の郷土料理です。
 秋田の方言では「がっこ」は漬け物をあらわすので、この名がつきました。
 余った干し大根を囲炉裏の上につるして、スモークしたのが始まりといわれています。
 燻製にしているため香ばしく、大人の味わいが楽しめます。
 引きしまっているので、旨みが濃縮されています。
 ごはんのお供にはもちろん、ビールや焼酎と一緒に楽しめます。
 また細かく切って、ポテトサラダやチーズのトッピングにもおすすめです。
 噛めば噛むほど香りがひろがる、やみつきになる漬け物です。
「たくあん」と「いぶりがっこ」の違い
 どちらも大根の漬け物です。
「たくあん」と「いぶりがっこ」の違いを、分かりやすく解説します。
 ・漬けた「たくあん」燻した「いぶりがっこ」
「たくあん」と「いぶりがっこ」はどちらも、大根からつくる日本のソウルフードです。
 ただ作り方がちがうので、名前も異なっています。
「たくあん」は生の大根を干して、塩やぬか漬けでつけていきます。
 重しをのせて、1か月くらいで食べ頃になります。
 そしていぶりがっこは、生の大根を干したあと燻して風味付けしていきます。
 本格的なものだと、出来上がりまで2カ月ほどかかります。
 また「たくあん」と「いぶりがっこ」の大きな違いは、見た目と食感です。
「たくあん」は白または鮮やかな黄色のものが多いです。
 対して「いぶりがっこ」はスモークしてあるので、外側の皮だけ茶色くなっています。
 内側は生の大根と同じく真っ白なので、美しいコントラストも楽しめます。
 たくあんは甘くて、爽やかな歯ごたえ。
 いぶりがっこは渋みもあり、大人っぽい味わいです。
 似ていても大きく違う、人気の漬け物です。
まとめ
「たくあん」と「いぶりがっこ」の違いを分かりやすくお伝えしました。
 どちらも大根のお漬物です。
 たくあんは大根を塩漬け、またはぬか漬けにした甘い漬け物です。
 いぶりがっこは干し大根をスモークした、お酒にあう渋い漬け物です。
 どちらもポリポリとした、愉快な食感を楽しめます。



