食用油でおなじみの「ひまわり油」と「サラダ油」は、どのような違いがあるのでしょうか。
 この記事では、「ひまわり油」と「サラダ油」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ひまわり油」とは?
「ひまわり油」とは、ひまわりの種子から採取した油のことです。
 ひまわりは英語で“sunflower”と表記することから「サンフラワー油」「サンフラワーオイル」と呼ばれることもあります。
「ひまわり油」は、食用に品種開発されたひまわりから収穫した種子を圧搾(あっさく)し、油脂を抽出して精製したものです。
 主に食用油脂として利用され、クセがなく風味の良いので幅広い調理に適しています。
 また、マーガリンやマヨネーズなど加工食品の原料にも用いられています。
 ほかの植物油と同様に不飽和脂肪酸のオレイン酸やリノール酸を豊富に含み、コレステロール値の抑制、動脈硬化の予防といった健康効果も期待されています。
 ちなみに、私たちが一般に目にしている花の大きなひまわりは観賞用で「ひまわり油」の原料にはあまり適していません。
「サラダ油」とは?
「サラダ油」とは、サラダなどの生食ができるように精製・ブレンドして製造された食用油です。
 食品メーカーの日清オイリオグループが大正時代に(当時は日清製粉)初めて開発・販売しました。
 通常の食用油は加熱調理に利用することを前提に精製しますが、生での食用にはあまり適していません。
 そこで、通常の食用油よりも精製度が高い植物油脂をブレンドし、加熱せずに使ったりドレッシングの原料にしたりできる「サラダ油」が開発されたのです。
 主な原料はなたね油、大豆油、ひまわり油などで、日本農林規格(JAS)の基準を満たしたものだけが商品として流通することを認められています。
 味はクセがなく、軽い口当たりが持ち味です。
 用途は、サラダにかけるなどの生食はもちろん、炒めもの、揚げ物などは加熱調理にも幅広く利用できます。
 ちなみに、スナック菓子などの「サラダ味」はサラダ油と塩で味付けしたものです。
「ひまわり油」と「サラダ油」の違い
「ひまわり油」と「サラダ油」の違いを、分かりやすく解説します。
 どちらもスーパーで販売されている、私たちにたいへん身近な食用油ですが、原料に違いがあります。
「ひまわり油」はひまわりの種子から圧搾した油脂で、原料は単一です。
 一方「サラダ油」は複数の植物油脂をブレンドして製造されています。
「サラダ油」という名前は「サラダに適している」という意味がこめられており、生食できるよう通常の食用油より精製度が高くなっているのが特徴です。
「ひまわり油」は「サラダ油」の原料に使われることもあります。
 どちらもクセがなく幅広い調理に適していますが、原料が異なるため食べ比べてみると風味には多少の違いがみられます。
まとめ
「ひまわり油」はひまわりの種から作られ、「サラダ油」は「サラダに適している」というから、そのような名前がつけられています。
「サラダ味」の由来が「サラダ油」にあることは意外に知られていない情報です。



