この記事では、「たくあん」と「つぼ漬け」の違いを分かりやすく説明していきます。
「たくあん」とは?
干した大根を糠と塩で漬け込んだ食べものです。
沢庵和尚が作り始めたから、貯え漬けが変化してなど、由来ははっきりしていません。
作り方を簡単に説明します。
大根は天日干しをします。
容器に塩、砂糖、糠、大根を入れてもみ込んで漬け込みます。
家庭で作る場合、1週間ほど漬け込めば食べごろになります。
製品として販売されているものは、天日干しをするのではなく、塩押しをして塩によって水分を抜き取ってから漬け込んでいるものもあります。
天日干しをすると時間がかかってしまいますが、塩をして押せば速く脱水することができます。
この食品はカリカリとした食感があります。
味は甘めです。
大根から水分を抜き取ることで甘味が増しています。
このまま食べることもあれば、他の料理に活用することもあります。
たとえば、おにぎり、寿司、ポテトサラダ、チャーハン、パスタ、トーストなどです。
和風の料理だけでなく、洋風の料理ともあいます。
加えることでカリカリとした食感がうまれ、歯ごたえを楽しむことができます。
塩で漬け込んでいるため塩分濃度が高いです。
製品によって異なりますが、100gあたり2. 2gほどの塩分が含まれています。
塩分摂取量に気を遣っている人は、食べ過ぎないように注意が必要です。
「たくあん」の言葉の使い方
干した大根を糠や塩に漬け込んだものを指して使用する言葉です。
ただ塩に数時間漬け込んだものは、この名では呼んでいません。
「つぼ漬け」とは?
干した大根を塩漬けし、醤油に漬け込んだ食べもののことです。
壺を使って塩漬けにしていたため、この名で呼ばれるようになったといわれています。
作り方を簡単に説明します。
大根は天日干しに、塩をして押します。
重しをして一晩ほどおくのが目安です。
これを水洗いして塩を落とし、ぎゅっと絞って水分を取り除きます。
大根を刻んで醤油に漬け込みます。
醤油を使用しているため、色は茶色です。
パリパリとした食感があります。
このまま食べてもおいしく、箸休めなどとして食べられています。
お弁当にも使われることがあります。
また、チャーハン、トースト、サラダ、パスタなどに加えられることもあります。
加えることで料理にパリパリとした食感が生まれます。
「つぼ漬け」の言葉の使い方
干した大根を塩漬けにしてから醤油に漬け込んだ食べものを指して使用する言葉です。
漬け込むときに醤油を使っている場合をいいます。
「たくあん」と「つぼ漬け」の違い
干した大根を使っている点が似ていますが、それぞれ作り方が異なります。
前者は、干してから塩や糠などと一緒に漬け込みます。
家庭で作る場合はある程度小さくしますが、製品として売られているものは丸ごとの大根を漬け込んでいます。
後者は干してから醤油に漬け込みます。
切ったものを漬け込んでいます。
まとめ
干した大根を使ったものという点では同じですが、何に漬け込んでいるのかが違います。