この記事では、「ソーキ」と「ラフテー」の違いについて紹介します。
ソーキとは?
ソーキとは、豚の骨付きのあばら肉を昆布や鰹などのだし汁に醤油や泡盛、黒糖などを加えて長時間煮込んだ料理のことをいいます。
豚のあばら肉は一旦水から茹でて、取り出して洗ってから煮汁で長時間煮込むのが伝統的な調理法です。
ソーキを沖縄そばにトッピングしたのがソーキそばで、沖縄の代表的な麺料理として知られています。
ソーキは豚のあばら肉そのものを指す言葉でもあり、豚の肋骨部分が櫛に似ていることから梳き(すき)と呼ばれるようになり、それが「ソーキ」に変化したと考えられます。
軟骨がトロトロになるまで煮込んであり、近年は圧力鍋を使って作ることも多いです。
ラフテーとは?
ラフテーとは、皮つきの豚バラ肉を醤油や泡盛、黒砂糖などの調味料で甘辛く煮つけた料理のことをいいます。
琉球王朝時代から食べられていた伝統的な沖縄料理で、保存食でもありました。
漢字では「羅火腿」と書きます。
大体、1か月ほど保存できるとされていますが、現代では当時に比べると薄い味付けになっています。
そのため保存性は昔ほど高くはありません。
沖縄では家庭料理として食べられています。
ラフテーは東坡肉(トンポーロー)という中国の料理が元になっており、皮がついたままの肉を使うのが特徴です。
箸で切れるくらいに柔らかく煮込まれており、ある程度の大きさで提供するのが一般的になります。
ソーキとラフテーの違い
ソーキもラフテーも豚肉を煮込んで作る料理ですが、使用する豚肉の部位に違いがあります。
豚のあばら肉(スペアリブ)を使うのがソーキで、バラ肉を使うのがラフテーです。
また、ソーキは骨がついたまま使いますが、ラフテーは皮が付いたままのバラ肉を使用します。
まとめ
ソーキとラフテーの違いは、使用する豚肉の部位にあります。
あばら肉を使うのがソーキで、バラ肉を使うのがラフテーになります。