この記事では、「ぜんまい」と「こごみ」の違いについて紹介します。
ぜんまいとは?
ぜんまいは山菜の一つで、ゼンマイ科の多年生植物です。
日本では北海道から沖縄まで幅広く分布しており、山地や草原、川岸などに生えています。
水気があるところを好みます。
食用とされるのは、春に出る若芽の部分です。
きれいな渦を巻いており、白い綿毛に覆われています。
綿毛は東北地方などでは、織物に使われることもあります。
ぜんまいの綿毛を使った織物は、ぜんまい織と呼ばれています。
若芽を収穫した後は、綿毛と渦を巻いている部分は取り除き、茹でてアクを抜きます。
天日干しにして乾燥させたり、塩漬けにしたものを料理には使います。
おひたしや煮物、和え物、炒め物などにして食べます。
また、韓国料理のナムルの食材としても知られています。
こごみとは?
こごみは、クサソテツという植物の若芽のことをいいます。
山菜として食べられており、日本では北海道から九州まで分布しています。
クサソテツは漢字だと「草蘇鉄」と書きます。
こごみの名前は、人がかがんでいる姿に似ていることが由来です。
東北では小さくかがむことを「こごむ」といいます。
クサソテツはコウヤワラビ科に属する植物で、先端部分は渦巻き状に丸まっています。
こごみは山菜の中でもアクが少なく、アク抜きをしなくても食べることができます。
若芽を過ぎると硬くなるので、食用には向きません。
さっと茹でておひたしにしたり、和え物などにして食べます。
また、そのまま天ぷらにしたり、炒め物や煮物に使うこともあります。
ぜんまいとこごみの違い
ぜんまいもこごみも春が旬の山菜で見た目も似ていますが、含まれるアクの量に差があります。
ぜんまいはアクが多いので、茹でてアクを抜いてから調理に使います。
こごみはアクが少ないので、そのまま調理することができます。
まとめ
ぜんまいもこごみも山菜ですが、アクが多いのがぜんまいで少ないのがこごみになります。