この記事では、「ツクツクボウシ」と「ミンミンゼミ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ツクツクボウシ」とは?
「ツクツクボウシ」はカメムシ目、ヨコバイ亜目、セミ科に分類されるセミの一種です。
晩夏から初秋に見られ、夏の終わりを感じさせる昆虫のひとつです。
特徴的な鳴き声が有名で、「ツクツクホーシ」と聞こえる鳴き声は、誰もが耳にしたことがあるでしょう。
警戒心が強く動きも素早いため、他のセミに比べて捕まえて観察するのが難しいようです。
「ミンミンゼミ」とは?
ミンミンゼミはカメムシ目、ヨコバイ亜目、セミ科に分類されるセミの一種で、7月から9月上旬にかけて見られます。
北海道から九州にかけて生息していますが、主に東日本の太平洋側に多く見られ、「ミンミン」という鳴き声は夏の風物詩と言われています。
「ツクツクボウシ」と「ミンミンゼミ」の違い
「ツクツクボウシ」と「ミンミンゼミ」はどちらもセミ科の昆虫ですが、大きな特徴の違いは鳴き声です。
「ツクツクボウシ」の鳴き声は、最初に「ジー」と鳴き始め「ツクツクホーシ、ツクツクホーシ」を繰り返していきます。
テンポが上がっていきながら、途中から「ツクツクウイヨース、ツクツクウイヨース」と切り替わり、さらにテンポが上がり「ジー」と余韻を伸ばして鳴き終わります。
繰り返すフレーズの回数に決まりはなく、長い時もあれば極端に短い場合もあります。
対して「ミンミンゼミ」の鳴き声は、「ミーンミンミンミンミー」といった雰囲気で、「ミーン」と伸ばして鳴き始め、「ミンミン」の繰り返しを数回、最後に「ミーン」と音尻を下げながら余韻を伸ばして鳴き終わります。
セミ科の仲間でも、特にこの2つの鳴き声は大変特徴的であるため、山や森林の中で多くの生物や昆虫が鳴いている場所でも、比較的聞き取ることができるでしょう。
まとめ
「ツクツクボウシ」と「ミンミンゼミ」は、同じセミ科の昆虫ですが、その鳴き声にとても特徴があります。
夏になると姿を見せるセミの仲間ですが、その鳴き声は私たちの暮らしに溶け込み、夏の風物詩として親しまれています。
こういった昆虫たちが生息できる環境を、大切に守っていきたいものです。
また夏が来たら、セミの鳴き声に耳を傾けてみてはいかがでしょうか。