この記事では、「ジャガー」と「ヒョウ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ジャガー」とは?
「ジャガー」とは、北アメリカ大陸の南部や、南アメリカに生息している哺乳綱食肉目ネコ科ヒョウ属に分類される動物です。
ウルグアイなど一部の国にも生息していましたが現在は絶滅しています。
体長110センチメートルから180センチメートルと大型で、オスの平均体重は95キロ、メスの平均体重は78キロです。
森林や樹木の多い草原やマングローブを始めとする湿地帯に好んで生息しています。
基本的に地上で狩りを行いますが、泳ぎを得意としているので水の中でも狩りを行い、喉元にかみついて窒息させたり、頭部や頸部を噛み砕いて獲物を捕食します。
その力はすさまじいもので、亀の甲羅さえ噛み砕く力を持っています。
「ヒョウ」とは?
「ヒョウ」とは、アフリカ大陸をはじめ、インドや、南東アジア、ロシア等に生息している哺乳綱食肉目ネコ科ヒョウ属に分類される動物です。
生息域によって個体差はありますが、体長は100センチメートルから150センチメートルで、体重は20キロから90キロ程あります。
非常に高い適応能力を持った肉食動物であり、暑い地域から寒い地域まで幅広く分布しています。
「ヒョウ」は時速60㎞を超える速度で獲物を追いかけ、喉元にかみついて窒息死させて捕食し、他の動物に獲物を取られないように木の上に登って食事する姿を見ることができます。
「ジャガー」と「ヒョウ」の違い
「ジャガー」と「ヒョウ」は、一見すると同じネコ科に属する肉食動物のため非常によく似ています。
しかし、よく見ると体の柄が違っており、「ジャガー」は花柄のような模様の中に斑点が入っているような柄をしていますが、「ヒョウ」は花柄の模様の中に斑点は入っていません。
また「ヒョウ」の方が細身で広い範囲に分布していますが、「ジャガー」は主にアマゾン周辺に生息しています。
まとめ
「ジャガー」と「ヒョウ」はとてもよく似た見た目をしていますが、実は生息域が異なっています。
そして、それぞれの模様を良く見ればどちらが「ヒョウ」で、どちらが「ジャガー」かは一目瞭然です。
違いを見極める目印は、花柄の模様の中に斑点があるかないかという点ですので、よく覚えておくとよいでしょう。