「イワレンゲ」と「ツメレンゲ」の違いとは?分かりやすく解釈

「イワレンゲ」と「ツメレンゲ」の違い動物・植物・昆虫

一見そっくりな植物である「イワレンゲ」「ツメレンゲ」ですが、どのような違いがあるのでしょうか?

この記事では、「イワレンゲ」「ツメレンゲ」の違いを分かりやすく説明していきます。

「イワレンゲ」とは?

「イワレンゲ」はベンケイソウ科イワレンゲ属に分類される植物です。

主な特徴としては、剣のように平らで先の尖った葉がロゼット状(タンポポのように、葉が放射状に広がっている植物の形状)に生えています。

花期である9月から11月頃になると、ロゼット中央部分にある花径が伸び出し、花径からは白い花びらを持つ小さな花がたくさん開花します。

日本原産であり、本州の関東以西、四国地方、九州地方に分布、主に石垣や崖など岩の上に生育する植物です。

漢字では「岩蓮華」と書き、岩場に生育することに加え、幾重にも重なる葉が「蓮の花」=「蓮華」に似ていることに因み、この名前が付けられました。


「ツメレンゲ」とは?

「ツメレンゲ」はベンケイソウ科イワレンゲ属に分類される植物です。

動物の爪のように先の尖った葉であること以外は、先述した「イワレンゲ」とほぼ同じ特徴を持っており、9月から11月頃になると、ロゼット中央部から花径が伸び出し、やがて白い花びらを持つ小さな花をたくさんつけます。

日本国内では、本州の関東以西、四国地方、九州地方に分布する他、国外では中国、朝鮮半島にも分布しています。

漢字では「爪蓮華」と書き、「動物の爪」のような葉が「蓮華」のように幾重にも重なり合っている姿に因み、この名前が付けられました。


「イワレンゲ」と「ツメレンゲ」の違い

「イワレンゲ」「ツメレンゲ」の違いを、分かりやすく解説します。

どちらもベンケイソウ科イワレンゲ属に分類され、ロゼット状に広がる葉や花径にたくさんの小さい花をつけることなど、ほとんど同じ特徴や生態を持つ近縁種の植物です。

ただし、葉の形状に違いがあり、「イワレンゲ」が平らで先の尖った剣のような葉を持つのに対して、「ツメレンゲ」は動物の爪のように先が尖り、膨らみを帯びた葉を持ちます。

まとめ

「イワレンゲ」「ツメレンゲ」は近縁種の植物ですが、葉の形状に違いがあるということでした。

どちらも特徴的な外見から園芸用や観葉植物として栽培されることも多いですが、乱獲などの影響により、絶滅危惧種に指定されています。