この記事では、「すみれ」と「パンジー」の違いについて紹介します。
すみれとは?
すみれとはスミレ科スミレ属に属する花の一種で、学名が「Viola mandshurica」のことをいいます。
また、スミレ科スミレ属に属する植物を全てすみれということもあります。
漢字では「菫」と書きます。
すみれは堤防や道端などに生える多年草で、濃い紫色の花を咲かせます。
花びらには白いすじがあり、濃い紫色をすみれ色といったりもします。
日本には昔から自生しているので、馴染み深い花といえるでしょう。
スミレ科スミレ属には多数の種類があるので、「Viola mandshurica」を指す場合にはマンジュリカということもあります。
パンジーとは?
パンジーはスミレ科スミレ属に属する園芸用の花の一種で、ヨーロッパに分布する複数のスミレ類を交配させて誕生しました。
学名が「Viola × wittrockiana」となるものをパンジーと呼んでいます。
サンシキスミレ(三色菫)と呼ばれることもあります。
パンジーには沢山の品種があり、花の形や色、咲き方なども様々です。
ブロッチと呼ばれる斑紋が付いているものもありますし、珍しい黒色のパンジーもあります。
品種改良も進んでおり、花びらがフリルのようになっているものも登場しました。
すみれとパンジーの違い
すみれもパンジーもスミレ科スミレ属に属する花です。
すみれとパンジーの違いは、色にあります。
すみれは濃い紫色をしていますが、パンジーには様々な色があります。
紫色だけではなく、黄色や白、赤、オレンジなどカラーバリエーションが豊富で、珍しい黒色をしているものもあります。
また、すみれは日本原産ですが、パンジーはヨーロッパ及び北米が原産です。
まとめ
濃い紫色をしているのがすみれで、紫色を始めとして白や赤、オレンジ、黄色、黒など様々な色があるのがパンジーです。
原産地にも違いがあり、すみれは日本原産ですがパンジーはヨーロッパ及び北米が原産です。