この記事では、「ススキ」と「カヤ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ススキ」とは?
「ススキ」とはイネ科ススキ属の植物で動物のしっぽのようになる見た目から尾花と呼ばれることもあります。
日本では屋根の素材として用いられたり家畜の餌にしたりといった用途で慣れ親しんだ身近な植物でもあり、俳句や諺などにも用いられてきました。
暑さにも寒さにも強いので多少放置していても育ちやすいですし、見た目的にも白であったり赤みを帯びた花穂は人気があり現在では観葉植物としても育てられています。
「カヤ」とは?
「カヤ」とは屋根材や家畜の餌などに用いられていた草の総称です。
「ススキ」を束ねて家の天井を覆って屋根にした茅葺き屋根が「カヤ」の材料や使用法としては典型的なものですが、「ススキ」以外にもチガヤやスゲも「カヤ」として使われていました。
また何に使うかに関しても屋根を覆う以外に家畜の餌に畑の肥料燃料と生活には欠かせませんでしたし、民芸品の素材としても用いられています。
「ススキ」と「カヤ」の違い
「ススキ」と「カヤ」の違いを、分かりやすく解説します。
イネ科ススキ属の多年草が「ススキ」で、それを始め耐水性があり様々な用途に使われてきた植物が「カヤ」です。
「ススキ」は植物として「ススキ」そのものしか指しませんが、「カヤ」は「ススキ」の他にもチガヤ属の植物やスゲ属の植物なども含みます。
また「ススキ」は枯れる前の状態のものを指して使われることが多く、「カヤ」は枯れた後のものを指して使われる言葉です。
まとめ
代表的な「カヤ」は「ススキ」と言えますが「ススキ」はあくまでも「カヤ」として使われていた草の一つでしかなくて「カヤ」は屋根葺きなどに使われた草の総称です。
そのため「ススキ」ではない「カヤ」はいくらでもあるので、「カヤ」は総称でその中の一つが「ススキ」としっかり言葉の広さを区別して認識するべきでしょう。