この記事では、「スコリア」と「軽石」の違いを分かりやすく説明していきます。
「スコリア」とは?
「スコリア」は、火山から出てきた石の一つで無数の穴が開いている石になります。
この石の特徴は、「軽石」と異なり、ケイ素が少ないがゆえ、色が白ではなく黒色をしているという特徴があります。
なので、「スコリア」は、トンカチで粉砕しても、火山灰というものにはなりません。
火山灰は真っ白な灰になる物を意味するので、色が白くなければならず、「スコリア」は、黒く焼け焦げたように見えるのは、ケイ素が少ないがゆえです。
「軽石」とは?
「軽石」は、火山から出てきた火山岩のことで、無数の穴が開いている石です。
そのうえで、「軽石」は、火山岩の中にたくさんのケイ素を含んでいるがゆえ、石自体の表面が白いという点が特徴です。
逆に、火山岩事態に含まれるケイ素が少ないと黒い火山岩になるので黒くなれば、「スコリア」と呼ぶんですが、実は、この呼び名、国によって異なっていて黒いほうが「軽石」で色が白いほうが「スコリア」と呼ぶ国も存在します。
「スコリア」と「軽石」の違い
両者の違いは、火山岩として火山から外に排出される際、ケイ素を多く含むか否かです。
日本ではケイ素をたくさん含めば、「軽石」になり、「スコリア」はケイ素不足です。
穴ぼこについては、噴出する際に火山岩にガスが溜まり穴ぼこだらけになるのでガスが溜まらずに排出されたものは単なる火山岩です。
「スコリア」の例文
・『この火山岩は多分スコリアだ』
「軽石」の例文
・『軽石で、硬くなった皮膚を削る』
まとめ
「スコリア」については、火山岩が排出された際、ケイ素が少ないと石の表面が黒く変色するため、黒い穴ぼこだらけの火山岩だという認識でよいでしょう。
一方「軽石」は、ケイ素が大量に含まれているので石の表面は白いままです。
ちなみに、「スコリア」と「軽石」は、色が白いか黒いかなんですが、日本では、「スコリア」は黒色で「軽石」は白なんですが、国によっては逆の場合もありますので注意しましょう。