「買い注文」と「積立注文」の違いとは?分かりやすく解釈

「買い注文」と「積立注文」の違い専門用語・業界用語

株式など金融取引の注文方法には「買い注文」「積立注文」があります。

このふたつの注文にはどのような違いがあるのでしょうか。

今回は、「買い注文」「積立注文」の違いについて解説します。

「買い注文」とは?

「買い注文」とは、「株式やFXなどの金融取引においてお金を払って商品を買う注文」を意味する言葉です。


「買い注文」の使い方

金融取引においてお金を払い買い建てる注文のことを「買い注文」といいます。

一般的に「買う」というのは「お金と引き換えに商品を入手する取引行為」を指しますが金融取引についてもほぼ同じ意味合いで使われます。

異なる点としては「実態としての取引がないこと」「いわゆる商取引とは異なり保有することが目的の注文であること」です。

金融取引における「買い注文」とは「買い建てること」をさします。

買い建てとは株式であれば株式を保有することですが為替取引では対象通貨のポジションを取ること、例えばドル円取引では円をドルに交換し保有することを表します。

円をドルに交換する行為は一般的な商品取引における「買う」とは意味が異なりますが、金融取引では事故が保有する資金と引き換えに別の通貨を入手することから便宜的に「買い注文」という表現が使われています。

簡単にいうと「買い注文」とは「手持ちの資金を使って対象の金融商品に投資する投資行為」をあらわす言葉です。


「積立注文」とは?

「積立注文」とは、「定額を定期的に同じ商品に投資する注文」を意味する言葉です。

「積立注文」の使い方

毎月末に一万円ずつ指定した投資信託に投資し続けるような「定期」「定額」「指定銘柄」の3つがそろった注文方法を「積立注文」といいます。

毎月コツコツと小さな額を積み立ててまとまった金額になるまで投資を続ける方法であり、貯蓄に近い声質を持つことから安定性を重視した注文のスタイルです。

金融商品には必ず値動きがありますが定期的に定額注文し続ける「積立注文」では値動きを平均化する効果が生まれます。

今月は値上がりしたが来月は値下がりしているという場合、毎月定期的に定額を注文し続けていれば結果的に値動きによる価値変動は相殺され投資の安定性が高まることから長期投資に向いています。

「買い注文」と「積立注文」の違い

「買い注文」「積立注文」の違いは「回数」です。

「買い注文」と言うのはその場限りで終わる一回限りの注文ですが「積立注文」は一定期間一定金額を注文し続けます。

単発の買い建て注文が「買い注文」、継続する買い建て注文が「積立注文」という違いで区別されます。

「買い注文」の例文

・『値上がりを見越して株に買い注文を出す』
・『増配を発表した銘柄に買い注文が殺到する』

「積立注文」の例文

・『積立注文は長期安定した銘柄に向いている』
・『レバレッジ取引に積立注文は不向きである』

まとめ

「買い注文」「積立注文」は金融取引で基本となる注文方法です。

これが理解できなければ金融取引をやるべきではありません。

将来の資産形成を目指すならきちんと理解しておきましょう。