「具現」と「実現」の違いとは?分かりやすく解釈

「具現」と「実現」の違いとは?専門用語・業界用語

同義語?類義語? この記事では、「具現」「実現」の違いを分かりやすく説明していきます。

「具現(ぐげん)」とは?

「具現」とは、「具体的な形として実際に現すこと」「具体的に現わされたもの」を意味する言葉です。

「具」という漢字には「備わる」「備える」「備え付けの器物」という意味のほか、「詳しい」「つぶさに」という意味が含まれています。

「現」「現(あらわ)れる」と書くように、「隠れていたものが見えるようになる」「実際の」「うつつ」などの意味を含める漢字です。

したがって、「具現」とは「何かがより細かに詳しく(=具体的に)実際に形となる」ことを表した言葉と得ます。


「実現」とは?

「実現」とは、「夢、希望、計画などを現実のものとすること」「夢や希望、計画などが現実のものになること」を意味する言葉です。

「実」という漢字には「(植物などの)み」「くだもの」「みのる」という意味のほか、「まこと」「本当」「ありのまま」という意味が含まれています。

「実現」は文字が示す通り、「形となっていなかったものが、実際に形として現れる」ことを表した言葉と言えます。


「具現」と「実現」の違い

「具現」とは、それまで形を成していなかったものが具体的な形として現れることや現されることを意味した言葉です。

一方、「実現」もそれまで形を成していなかったものを現実のものとすることや現実のものになることを意味した言葉です。

したがって、2語は類義語の関係にあたると言えます。

ただし、「具現」「モノ」を対象に使われるケースが比較的多いようです。

「具現」の例文

・『この絵画は、アーティストの心の葛藤を見事に具現していると言える』
・『平和への祈りは巨大な像として具現された』

「実現」の例文

・『夢を実現させるために、彼はたゆまぬ努力を注いだ』
・『もっと技術が発達すれば、今は不可能な計画でも、いずれは実現できるだろう』

まとめ

「具現」とは、「具体的な形として実際に現すこと」「具体的に現わされたもの」を意味する言葉です。

「実現」とは、「夢、希望、計画などを現実のものとすること」「夢や希望、計画などが現実のものになること」を意味する言葉です。

・同じような意味を指していることから、2語は類義語の関係にあたると言えます。