この記事では、「パープル」と「バイオレット」の違いについて紹介します。
パープルとは?
パープルとは英語の「purple」をそのまま日本語読みしたもので、紫色のことをいいます。
ラテン語の「purpura」が語源です。
「purpura」は巻貝の一種で、「purpura」が出す分泌液は染料として用いられていました。
少し赤みがかった紫色で、その染料で染まった色もpurpuraと呼ぶようになり「purple」へと変化していったのです。
この染料はほんのわずかしか採れなかったので、非常に貴重な染料とされていました。
日本の紫は紫草という植物の根から抽出した染料で染めた色で、神秘的な色とされてきました。
パープルは紫よりも少しだけ赤みがかった色になります。
バイオレットとは?
バイオレットとは、英語の「violet」をそのまま日本語読みしたものです。
「violet」はスミレの花のことを指す単語で、スミレ色のことをいいます。
ただし、スミレ色を紫に含める場合もあり、バイオレットを紫色とすることもあります。
紫色の中でも青みが強い紫色のことを指しています。
また、虹は七色ですが、アイザック・ニュートンの定義によるとその1つがバイオレットが該当します。
パープルとバイオレットの違い
パープルとバイオレットはどちらも紫色ですが、微妙に色の違いがあります。
パープルは赤みがかった紫色なのに対して、バイオレットは青みがかった紫色をしています。
また、バイオレットを日本語にすると、スミレ色という場合もあります。
それから英語だとパープルは色のことを指しますが、バイオレットは花のことを指すので色を表したい時には単に「violet」ではなく「violet color」と表現することが多いです。
まとめ
パープルは赤みがかった紫色のことをいい、バイオレットは青みがかった紫色のことをいいます。
また、バイオレットはスミレ色と表現することもあります。