「独善的」と「自己中心的」の違いとは?分かりやすく解釈

「独善的」と「自己中心的」の違い専門用語・業界用語

この記事では、「独善的」「自己中心的」の違いを分かりやすく説明していきます。

「独善的」とは?

「独善的」「どくぜんてき」と読み、意味は以下の通りです。

1つ目は「自分の価値観や判断が絶対に正しいと考える傾向があること」という意味で、自分のすることは全て絶対に正しいと信じて行動することです。

2つ目は「他人の話を聞く耳を持たず、否定的に捉える傾向があること」という意味で、他人の主張やアドバイスに対して最初から受け入れない姿勢を持つことです。

3つ目は「絶対に自分の非を認めようとしない傾向があること」という意味で、自分が正しいと信じることにより、たとえ失敗しても「仕方なかった」「精一杯やった」などと、自分は悪くないと思い込むことです。

上記に共通するのは「自分だけが正しいと思い込む」という意味です。


「独善的」の使い方

「独善的」は名詞・形容動詞として「独善的だ・である」と使われたり、形容詞として「独善的な友人」などと使われたり、副詞として「独善的に行動する」などと使われます。

基本的に、自分の考えが絶対に正しいと信じて疑わない傾向がある人や、他人の言うことに耳を貸さない傾向がある人に使われる言葉です。


「自己中心的」とは?

「自己中心的」「じこちゅうしんてき」と読み、意味は以下の通りです。

1つ目は「世の中のことは全て自分中心に考える傾向があること」という意味で、まず何よりも自分の都合や利益を優先させて考えることです。

2つ目は「自分が行動する時に他人に迷惑がかかっても気にしない傾向があること」という意味で、自分の思い通りに行動して他人が嫌な思いをしても気に掛けないことです。

3つ目は「我慢できずに文句が多い傾向がある」という意味で、自分の思い通りにならないとすぐに文句を付けてものごとを変えようするすることです。

4つ目は「協調性がない傾向があること」という意味で、人と同じことができず、自分の好きに行動することです。

上記に共通するのは「自分を中心に考える」という意味です。

「自己中心的」の使い方

「自己中心的」は、名詞・形容動詞として「自己中心的だ・である」と使われたり、形容詞として「自己中心的な後輩」などと使われたり、副詞として「自己中心的にふるまう」などと使われます。

基本的に、世の中のことは全て自分中心に考える傾向がある人や、人に迷惑をかけても全く気にしない傾向がある人、忍耐力がなく文句ばかり言う傾向がある人に使われる言葉です。

「独善的」と「自己中心的」の違い

「独善的」「自分の考えが絶対に正しいと信じて疑わない傾向がある人」「他人の言うことに耳を貸さない傾向がある人」という意味です。

「自己中心的」「世の中のことは全て自分中心に考える傾向がある人」「人に迷惑をかけても全く気にしない傾向がある人」「忍耐力がなく文句ばかり言う傾向がある人」という意味です。

「独善的」の例文

・『彼は独善的でチームワークに向かない』
・『上司が独善的なので部下は盲従するしかない』
・『彼女は独善的でミスしても謝ったことがない』
・『独善的な同僚をいさめたところ口をきいてくれなくなる』

「自己中心的」の例文

・『彼女が自己中心的過ぎて別れたい』
・『後輩が自己中心的で仕事が回らず困っている』
・『自己中心的な友人と旅行に出かけて苦労する』
・『自己中心的な上司に振り回されて参る』

まとめ

今回は「独善的」「自己中心的」について紹介しました。

「独善的」「自分が正しいと思い込む」「自己中心的」「ものごとを自分中心に考える」と覚えておきましょう。