たまに見聞きすることのある外来語「ジェル」と「グリース」ですが、どんな違いがあるのでしょうか?
この記事では、「ジェル」と「グリース」について分かりやすく説明していきます。
「ジェル」とは?
「ジェル」とは、「コロイド溶液が固まり、半固体から固体の状態になったもの」を指す外来語であり、「膠化体(こうかたい)」や「凝膠体(ぎょうこうたい)」とも表現されます。
ここまでの説明だと何が何やらさっぱりという方がほとんどだと思われますが、簡単に言うと「触感がプルプルしたモノ」のことです。
「ジェル状の化粧品」や「コンニャク」、「ゼラチン」などの触感をイメージするとよりイメージが湧きやすいかと思います。
「ジェル」は“gel”という言葉を英語の発音で表した外来語になります。
ちなみに、同義語に「ゲル」もあり、こちらは“gel”をドイツ語の発音で表した外来語です。
「グリース」とは?
「グリース」とは、「液状潤滑油や、その他の液状潤滑剤に増調剤を混合、添付した半固体状態のもの」を指す外来語であり、「グリス」とも呼ばれています。
語源は「グリース」や「脂」や「獣脂」という意味を含む英単語“grease”です。
「グリース」は油より高い粘度、低い流動性などの特徴を持ち、主に機械同士の接触面の摩耗を減少させるために用いられています。
「ジェル」と「グリース」の違い
「ジェル」と「グリース」の違いを、分かりやすく解説します。
・「ジェル」とは、「コロイド溶液が固まり、半固体から固体の状態になったもの」=「触感がプルプルしたモノ」を指す外来語です。
・「グリース」とは、「液状潤滑油や、その他の液状潤滑剤に増調剤を混合、添付した半固体状態のもの」を指す外来語です。
ちなみに、スタイリング剤の種類にも「ジェル」と「グリース」がありますが、主に「ジェル」のスタイリング剤にはつけた後に固まるという特徴があり、「グリース」のスタイリング剤にはつけた後も固まらないという特徴があるとされています。
まとめ
「ジェル」はコンニャクやゼラチンのような「プルプルとした触感を持つモノ」を指す外来語であり、「グリース」は主に「液状潤滑油」などを指す外来語ということでした。