日用品などで見聞きすることの多い外来語「ジェル」と「ゲル」ですが、何か違いはあるのでしょうか?
この記事では、「ジェル」と「ゲル」について分かりやすく説明していきます。
「ジェル」とは?
「ジェル」とは、「コロイド溶液が固まり、半固体から固体の状態になったもの」を指し、英単語の“gel”に由来する外来語です。
日本語では他に「膠化体(こうかたい)」や「凝膠体(ぎょうこうたい)」とも呼ばれています。
「コロイド溶液」やら「膠化体」やら、耳に馴染みのない言葉ばかりでさっぱり意味が掴めないという方が多いと思われますが、ざっくり言うと「こんにゃく」や「寒天」、「ゼラチン」、「ゼリー」などのように「触感がプルプルしたモノ」のことです。
「保湿ジェル」や「シェービングジェル」など「ジェル」という言葉自体は身近に使われているので、「ジェル」から直接イメージしたほうが意味を把握しやすいと思います。
「ゲル」とは?
「ゲル」とは、先述した「ジェル」と同じく「コロイド溶液が固まり、半固体から固体の状態になったもの」=「触感がプルプルしたモノ」を指し、ドイツ語の“gel”に由来する外来語です。
同義語であることや“gel”の綴りが同じであることからピンときた方もいらっしゃると思いますが、“gel”を英語の発音で読んだものが「ジェル」であり、ドイツ語の発音で読んだものが「ゲル」になります。
「ジェル」と「ゲル」の違い
「ジェル」と「ゲル」の違いを、分かりやすく解説します。
「コロイド溶液が固まり、半固体から固体の状態になったもの」=「触感がプルプルしたモノ」を意味する“gel”を英語の発音で表した外来語が「ジェル」であり、ドイツ語の発音で表した外来語が「ゲル」です。
したがって、2語は同義語の関係にあたります。
ちなみに、化粧品では「ジェル」と「ゲル」の定義は別にされています。
化粧品においては、「ゲル」は山芋や納豆など自然界の物質に含まれている粘質のことを指し、「ジェル」はその「ゲル」よりも水分を多く含み、柔軟性が高い状態のことを指します。
まとめ
“gel”という言葉を英語の発音で表した外来語が「ジェル」、ドイツ語の発音で表した外来語が「ゲル」であり、2語は同義語ということでした。