この記事では、「合理的思考」と「論理的思考」の違いを分かりやすく説明していきます。
「合理的思考」とは?
「ごうりてきしこう」と読み、合理にあっているように考えることをいいます。
「合理」とは、論理的には正しいこと、理屈には合っていることという意味があります。
また、「合理化」といった場合には、自分の行動をもっともらしく理由付けをすることという意味もあります。
よって、「合理的思考」とは、理屈には合っている無理のない考え方ということになります。
「合理的思考」の使い方
合理的に考えるときに使います。
「合理的思考の人」「あの会社は合理的思考、合理化が根付いています」などと、使用します。
人情的ではない、冷たい考え方だという場合にも使いますし、無駄や無理の無いスマートな方法として、良い意味で使うこともあります。
「論理的思考」とは?
「ろんりてきしこう」と読み、「ロジカルシンキング」ともいいます。
結論に向けて、筋道を立てて考える方法という意味です。
「論理」とは、与えられた条件の中から、正しい結論が得られるための考え方の道筋という意味があります。
「論理的」とは、筋道を立てて考えるさまのことを表し、そのような思考法が「論理的思考法」です。
結論を導き出すために、根拠となる例を挙げ、思考を掘り下げて、筋道をつくります。
「論理的思考」の使い方
「論理的思考力を鍛える」「彼女は論理的思考が出来ない」などと、使います。
「合理的思考」と「論理的思考」の違い
二つとも考え方の方法ですが、「合理的思考」は、理屈に合っている無理のない考え方という意味で、「論理的思考」は、筋道立てて考える方法という意味になります。
違いは、「合理的思考」は、理屈や現実に合っているかどうかを重視する考え方で、「論理的思考」は、筋道があるかどうかを重視する考え方だといえます。
論理的思考で人を説得する為には、筋道をつけていくので、相手が納得するような前提条件が必要になります。
しかし、合理的思考は、理屈が分からない場合であっても、そのほうが良い場合には、説得可能です。
「合理的思考」の例文
・『彼女は、付き合っても得にならない人は、すぐに切り捨てる合理的思考の持ち主です』
「論理的思考」の例文
・『論理的に思考すると、彼女が僕を振るはずがない』
・『彼女は、論理的思考ができないから、いつも間違ってばかりいる』
まとめ
「合理的思考」は、道理にあっていて無理や無駄のない考え方のことで、「論理的思考」は、筋道を立てて考える方法のことになります。
違いを知って、役立ててください。