ゴール前の攻防で良く耳にするバイタルエリアとは?ペナルティエリアと何が違うのでしょうか。
この記事では、「ペナルティエリア」と「バイタルエリア」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ペナルティエリア」とは?
用語的に言えば16. 5m×40. 32mの範囲を指し、ペナルティスポットとゴールエリアが含まれます。
このエリア内ではGKは6秒間ボールを手で保持可能。
また危険な行為や得点機会阻止行為にはペナルティキックが与えられます。
「バイタルエリア」とは?
昔サッカー部の方が情報をアップデートしていない場合、きちんと説明できない方もいる用語の1つでしょう。
現代サッカー、ここ10年前後で広く浸透した言葉の1つになります。
DF、MFの間のスペースを指し、ここをどう有効に使うか、戦略戦術的に使うかは指導者の色となります。
本来は言葉が指す通りのゴールに直結する危険なエリアもしくはペナルティエリア内のゴール幅でした。
「ペナルティエリア」と「バイタルエリア」の違い
「ペナルティエリア」と「バイタルエリア」の違いを、分かりやすく解説します。
前者はきちんと定義されているのが特徴で決まった大きさになります。
当然ながらピッチサイズによって、その大きさは変わり、少年サッカーでは当然異なってきます。
後者は現代サッカー、サッカー中継で解説者が使う用語のそれはDFとセントラルMFの間のスペースで不定だと言っていいでしょう。
DFラインの上下で変わってきます。
またフォーメーションやゲーム中の選手の疲労度などによっても変わってきます。
「ペナルティエリア」の例文
・『相手のセンターバックは背が高いからペナルティエリアへはクロスはグラウンダーで』
・『ペナルティエリアの左半分、斜め45度はデルピエロゾーンである』
「バイタルエリア」の例文
・『現代サッカーはバイタルエリアの攻防がゲームの勝敗の鍵をにぎる』
・『バイタルエリアがスカスカ、いつ失点してもおかしくない』
まとめ
サッカーにおけるペナルティエリアはきちんとFIFAによってルールブックに規定されています。
基本的にはリーガ・エスパニョーラやセリエAなど各国のリーグ戦、UEFAチャンピオンズリーグやワールドカップなどの国際大会でもそのサイズは不変です。
ただし少年サッカーに代表される様にピッチの大きさが変わってくる場合は一般的なサイズとは異なってきます。
その場合でもルール規定により、サイズは一定です。
対するバイタルエリアは現在一般的に使われる場合はDFラインと守備的MF、セントラルMFとの間のスペースを指すと言っていいでしょう。
「バイタルエリアがない」「バイタルエリアがスカスカ」という言葉で表現されるように、チームの戦術、フォーメーション、ゲーム展開、選手の疲労など様々なファクターによって異なってきます。
ペナルティアーク付近での攻防でよく使われる言葉ですが、決して範囲が決まっているわけではありません。