「様式」と「書式」には、どのような違いがあるのか。
この記事では、「様式」と「書式」の違いを分かりやすく説明していきます。
「様式」とは?
ものごとや事柄などに共通している一定の型や方法、スタイルなどを意味する「様式」。
習慣や約束などで定められたやり方のことも指す言葉となります。
そのほか、時代や流派などの表現形式の意味も持ちます。
このように、自然な形で長い間、受け継がれている生活や行動などを主に意味する言葉となります。
言い換えれば、「スタイル」や「流儀」「風格」「仕様」「ジャンル」などと同じです。
「様式」の言葉の使い方
「様式」を用いた言葉はたくさんあります。
例えば、「生活様式」。
「生活様式」とは、時間をかけ習慣づいているスタイルを意味します。
また、「飛鳥様式」や「バロック様式」などは、その時代そのものを指す言葉として用いられます。
「書式」とは?
「書式」は簡単に言えば書き方です。
証書や願書、届け書などみんなが同じように明記することができるようになったものを「書式」と言います。
手書きだけではなくパソコン作成する際に文字のサイズや文字数などが決められていることも「書式」があるためです。
言い換えれば、「ひな型」や「フォーム」「フォーマット」などと同じです。
「書式」の言葉の使い方
「書式」を用いた言葉はたくさんあります。
例えば、「書式設定」はパソコンで書類を作成する際に初めに細かな規定を設定しておくことを指す言葉となります。
また「履歴書の書式」や「レポートの書式」など、様々な書類に「書式」というものが設定されています。
「様式」と「書式」の違い
「様式」と「書式」は、全く異なったことを指す言葉です。
「様式」は自然な形で長い間、受け継がれている生活や行動などを意味します。
一般的に「生活様式」といった言葉で用いられています。
一方、「書式」は書類等の書き方を示すものとなります。
書き方のみに適応される言葉で、そのほかの意味は持たない言葉です。
「履歴書の書式」や「レポートの書式」など、何かの書き方を表す言葉となります。
「様式」の例文
・『誤って古い書式で作成してしまいました』
・『早く新しい家族の生活様式に慣れる必要が私にはあるようです』
・『大学時代、バロック様式について研究していました』
・『新しい報告書の様式になかなか慣れません』
「書式」の例文
・『書式は問わないと言われると、それはそれで困ってしまいます』
・『最近では願書などの書式はすべてネットから手軽にダウンロードすることができるようになりました』
・『細かな書式の指定に悪戦苦闘する』
・『重要書類においては、初めに書式を必ず確認する必要がある』
まとめ
以上のように「様式」と「書式」は全く異なった意味を持つ言葉です。
生活全般に用いることができる「様式」に比べ、書き方のみと限定される「書式」。
このように大きな違いがあります。