「アンバー」と「ムスク」の違いとは?分かりやすく解釈

「アンバー」と「ムスク」の違い専門用語・業界用語

この記事では、香水の「アンバー」「ムスク」の違いを分かりやすく説明していきます。

「アンバー」とは?

「アンバー」とは樹脂を基に作られている香水です。

他の香料と合成して香水が作られますがベースが樹脂なだけに甘みのあるウッディな香りが特徴になります。

「アンバー」という名前の由来は希少なアンバーグリスの香りを模したものだからという説と、宝石の琥珀のように松脂系の樹脂で作っているからという説があり、香水としては実際にアンバーグリスを模したものも松脂を使ったアンバーもあるので定義はやや曖昧です。


「ムスク」とは?

「ムスク」とはジャコウジカの腹部にある分泌腺から出た分泌物を乾燥させたものです。

ジャコウジカは国際取引が禁止されているので必然的にそれから作られる「ムスク」はとても希少で高級品になってしまいます。

そのため現在の「ムスク」は代替品がほとんどです。

深みのある甘い香りがしますが爽やかで石鹸にも似た香りがします。

また「ムスク」は香りをとても長持ちさせる特性もあるので、他の香りの持続力を高める目的でも使われることの多い香料です。


「アンバー」と「ムスク」の違い

「アンバー」「ムスク」の違いを、分かりやすく解説します。

松脂のような樹脂をベースに作られている香水が「アンバー」で、ジャコウジカの分泌物やその代用品で作られているものが「ムスク」です。

「アンバー」は植物性の香料ですが「ムスク」は基本的に動物性で、一部の代替品のみが植物性になります。

また樹脂そのものには香りがないので「アンバー」は他の香料と掛け合わせて作られますが、「ムスク」には香りがあるので「ムスク」自体の香りがする香水です。

まとめ

香水の「アンバー」「ムスク」はポピュラーですがそれぞれ香りの傾向が違います。

「アンバー」はどこか官能的な香りがする点が魅力と言えますし、「ムスク」は爽やかな香りがするので男性にも人気です。