気体や風を扱う装置には「吹出口」と「吸込口」が設けられています。
このふたつはどのような役割の違いがあるのでしょうか。
今回は、「吹出口」と「吸込口」の違いについて解説します。
「吹出口」とは?
「吹出口」とは、「装置から気体が吹き出してくる出口」を意味する言葉です。
「吹出口」の使い方
気体を操作し制御する装置には機体を取り込むところと送り出すところが設けられています。
そのような機体を制御するために設けられた出入口のことを「制気口」といいます。
「吹出口」とは「制気口のうち機体が吹き出してくる出口になるところ」です。
装置に取り込まれた気体が外部に出てくるところが「吹出口」であり通常は勢い良く外に吹き出す形で送り出されます。
扇風機を例に上げると全面の風が生み出される場所が「吹出口」にあたります。
一般的には「目的を持って気体が外部に送り出される出口」を「吹出口」と呼んでいます。
内部にこもった熱の排出など不要な機体を外部に送り出すところは「排出口」と呼ばれ区別されます。
「吸込口」とは?
「吸込口」とは、「装置の内部に気体を吸い込む入口」を意味する言葉です。
「吸込口」の使い方
機体を制御する装置は最初に外部から機体を取り込み内部で処理し処理の終わった機体を外部に送り出します。
「機体制御用の装置に設けられている入口」が「吸込口」です。
力をかけて外部にある物体を内部に取り入れることを「吸い込む」といいます。
「吸込口」とは「吸い込むために設けられた入口」であり、電力などのエネルギーを用いて装置を駆動させ外部にある物体を強制的に取り込む穴を指す言葉です。
「吹出口」と「吸込口」の違い
「吹出口」と「吸込口」の違いは「出口と入口」です。
外部の機体を制御し処理する装置に設けられた機体の出口が「吹出口」、機体を内部に取り入れる入口が「吸込口」です。
「吹出口」と「吸込口」は対になる存在であり原則として一つの装置にそれぞれ1つ以上設けられています。
ただし、外部から取り入れたものを内部にとどめておく装置は「吹出口」がなく「吸込口」だけしかありません。
換気扇を例にすると煙やにおいを外部に送り出す外側が「吹出口」キッチンに充満する煙やにおいを取り込む室内側が「吸込口」に当たります。
空気を圧縮して勢いよく送り出すエアコンプレッサーは圧縮空気が送り出されるノズルが「吹出口」、本体にある外気の取り込み口が「吸込口」です。
「吹出口」の例文
・『吹出口の前に立つのは危険だ』
・『吹出口に汚れが付着すると風の通りが悪くなる』
「吸込口」の例文
・『吸込口に廃物が付着しやすいのでフィルターを設置している』
・『吸込口から取り入れた空気を冷やして送り出す』
まとめ
「吹出口」と「吸込口」は機体を制御する装置には必ず設けられています。
換気装置や空気循環器など大型設備だけではなくドライヤーなど身近な家電にも存在するので興味のある方は確認してみてください。