この記事では、「雛形」と「雛型」の違いを分かりやすく説明していきます。
「雛形」とは?
雛形とは、ひながたという読み方をすべき言葉です。
漢字で書かれたこの言葉を見れば理解可能な事でしょうが、ひな人形や卵からかえって最初の羽が生えそろうまでの鳥といった意味がある雛の漢字に、触れたり見たりする事が出来る物の姿とかけいたいといった意味がある形の漢字を付け足す事で成立した言葉となっています。
だからこそ雛形は、実物を小さくかたどって作成した物といった意味を表すのです。
「雛形」の言葉の使い方
雛形は、実物よりも縮小して作った物に対して使われる事が多い言葉となっています。
分かり易く表現すると、模型といった意味合いで使用されているのです。
例えば実物よりも縮小して作られた飛行機や船、或いは恐竜等の模型の事を、この雛形という言葉で表現する事が出来ます。
この様に雛形は実際よりも小さく、しかも立体的に作られた物という意味で使われる事が多い言葉です。
「雛型」とは?
雛型は、ひながたという読み方をする言葉となっています。
文字で記されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事ですが、紙や布等で作った小さな人形や鳥の子等の意味を持っている雛の文字に、基準となる形とかいがた等の意味を有する型の文字を加える事で完成した言葉です。
以上の事から雛型は、実物を小さくかたどって作られた見本といった意味を示します。
「雛型」の言葉の使い方
雛型は、実際よりも縮小して作り出された見本といった意味に用いられる言葉です。
例えば新たに建設されるテーマパークを縮小して作成し展示している様な物を、この言葉を使って表現します。
他にも小さく縮小されて作成された住宅の見本も、この雛型という言葉を用いて示す事が可能です。
更に雛型は見本という意味合いの強い言葉なので、立体的な物だけでなく書類の正しい書き方の見本に対しても利用されます。
「雛形」と「雛型」の違い
雛形と雛型の文字表記を並べて見比べれば、2文字目に形と型という漢字の違いがある事に気付く事が可能です。
所がどちらも同じ、ひながたという読み方をする上に、実物よりも縮小して作られた物といった同じ意味合いを持つ言葉同士だったりします。
そのためいざ使い分けを意識すると、どちらを選択すべきかで迷う人は少なくありません。
とはいえ2文字目の漢字が違う事で、表す意味のニュアンスにも違いが生じているのです。
まず雛形は、飛行機やロボット等の様に趣味で作る様な模型という意味を表す言葉となっています。
一方の雛型は、お客に見せるために作成する見本という意味合いを示すのです。
まとめ
2つの言葉はどちらも、同じ読み方で、実物よりも小さくかたどって作成された物という同じ意味を持っています。
ですが2文字目の漢字が違う事で、同じ意味でも示すニュアンスに相違点を見出す事が可能です。
ちなみに雛形は、船舶や怪獣といった模型という意味合いが濃い言葉となっています。
対する雛型は、お客のための見本というニュアンスが強い言葉であり、書類の書き方等を示した見本に対しても用いられる言葉です。