「シーラー」と「プライマー」はどちらも塗装の準備として使う下塗り剤ですが、機能や役割などいったいどのような違いがあるのでしょうか。
今回は、「シーラー」と「プライマー」の違いを解説します。
「シーラー」とは?
「シーラー」とは、「塗装する表面を整え塗料の食いつきを良くするための下塗り剤」です。
「シーラー」の使い方
塗料は塗装を施す表面が平らで整っているほど食いつきが良く塗りやすくなります。
外壁などに塗料を塗る場合は表面が凸凹していて細かい穴などが空いているためそのまま塗装するとムラができて均一に仕上がりません。
外壁など状態の悪い面に塗布して状態を整え仕上げの塗装をしやすくする為の下地剤を穴埋めする(シール)ところから「シーラー」と呼んでいます。
「プライマー」とは?
「プライマー」とは、「塗装する面に最初に塗る下地剤」です。
「プライマー」の使い方
塗装する予定の場所に直接塗布する下地剤で塗料の定着性を高めるほか防サビ効果など下地を保護するために使われます。
下地剤を複数重ね塗りする場合は最初に「プライマー」を塗り、その上から別の下地剤を塗って仕上げます。
「シーラー」と「プライマー」の違い
「シーラー」と「プライマー」の違いは「使用目的」です。
「シーラー」は下地表面の凹凸や亀裂などを塞いで綺麗な状態に整える目的で使うのに対し、「プライマー」は下地の保護を主な目的にしています。
実際の下塗り剤としては塗料の定着や塗りやすさの向上など共通する部分が多くあまり厳密に使い分けられてはいません。
メーカーによっては特に区別せず同じものとして扱っているところもあります。
「シーラー」の例文
・『シーラーを塗った上に塗料を塗る』
・『シーラーが乾くまでしばらく時間がかかる』
「プライマー」の例文
・『サビを防ぐためにプライマーを塗る』
・『プライマーを塗る前にヤスリ掛けが必要だ』
まとめ
「シーラー」と「プライマー」は本来別々の目的に使われる下塗り剤ですが現在はあまり区別することなく同じものとして扱われています。
乾くスピードや寿命など製品によって色々な違いがあるので特徴を理解して使い分けましょう。