この記事では、「診療情報提供書」と「紹介状」の違いを分かりやすく説明していきます。
「診療情報提供書」とは?
「診療情報提供書」とはそれまでの診療内容を伝えるために書かれた書類です。
その患者がどういう症状を持っていてそれに対してこれは何という病気だと診断し、それを治すためにどういった治療をしていたかが書かれています。
患者が何らかの都合で転院したいと希望した場合や、医師がここでできる治療では治すのが難しいと判断して他の治療法が採れる病院に行くべきと判断した場合に、現状の把握と治療の続行がスムーズになるよう発行される書類です。
「紹介状」とは?
「紹介状」とはそれまで診察していた医師がどのような診療をしていたかを書いた書類です。
「診療情報提供書」を医療関係者以外にもわかりやすい呼び方にした俗語と言えます。
「紹介状」という呼び方をしていますが患者に他の病院や医療機関を紹介しているわけではありません。
逆に他の病院や医療機関に対してこの患者はこういう症状があってこういう病気だと判断したのでこういう治療をしていましたよと患者のことを紹介するためのものです。
「診療情報提供書」と「紹介状」の違い
「診療情報提供書」と「紹介状」の違いを、分かりやすく解説します。
その患者がどのような症状があってどのような治療をしていたかを他の病院や医療機関に伝えるための書類が「診療情報提供書」で、それを患者にとってもわかりやすい呼び方にしたのが「紹介状」です。
「診療情報提供書」が正式名称であり「紹介状」というのは通称になります。
まとめ
結論から言ってしまえば「診療情報提供書」と「紹介状」は同じものであり呼び方の違いでしかありません。
その患者がどのような症状に苦しめられていてどのように治療してどうなったかを、転院先の医療機関に情報提供するための書類が「診療情報提供書」であり、その情報提供を患者の紹介と表現した呼び方が「紹介状」です。