「気象」と「気候」の違いとは?分かりやすく解釈

「気象」と「気候」の違い専門用語・業界用語

この記事では、「気象」「気候」の違いを分かりやすく説明していきます。

「気象」とは?

気象とは、きしょうという読み方をすべき言葉です。

漢字で書かれたこの言葉を見れば理解出来る事でしょうが、地球上で発生する自然の現象といった意味の気の漢字に、物の形や目に見える姿といった意味を持っている象の漢字を付け足す事で成立した言葉となっています。

だからこそ気象は、大気の状態や雨や雪といった大気中で起こる様々な現象を表すのです。


「気象」の言葉の使い方

気象は、大気中で生じる色々な現象の事を纏めて表現する際に使われる言葉となっています。

雨や雪は勿論、蜃気楼や虹といった現象もこの気象という言葉に含む事が可能です。

更に雨や強風等の大気中に起こる現象だけでなく、気温や気圧といった、大気の状態に対してもこの気象という言葉を使用する事が出来ます。


「気候」とは?

気候とは、きこうという読み方をする言葉です。

文字で記されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事となりますが、天地で生じる自然現象といった意味を持っている気の文字に、物事の状態や兆しといった意味を所有している候の文字を加える事により完成した言葉となっています。

以上の事から気候は、ある地域で1年を周期として、繰り返されている大気の状態を示すのです。

「気候」の言葉の使い方

気候は、特定の地域で1年周期で繰り返されている、大気の状態に対して用いられる言葉となっています。

現在では、気温や風、降水量において、30年間の平均値を気候値として定めているのです。

なので気候はあくまで1年単位で見た場合の大気の状態の纏めの事であり、1日は勿論、1週間や数ヶ月単位の大気状態に対してはこの気候という言葉は用いる事は出来ない点には留意する必要があります。

「気象」と「気候」の違い

気象と気候の文字表記を見比べてみると、直ぐに2文字目の漢字が象と候という違いがある事に気付く事が可能です。

所が最初の文字に目を向けると、どちらも気という同一の漢字が使われており、共に漢字2文字で表現可能な上に、天気に関連した言葉として使用されている言葉同士である点がややこしかったりします。

お陰でいざ使い分けを意識すると、迷ってしまう人は珍しくありません。

ただし2文字目に漢字の違いが存在している事により、表す意味合いには違いがあります。

まず気象は、雨や風に雪といった大気中で発生する諸現象を表す言葉です。

一方の気候は、ある土地で、1年という周期で繰り返される大気の状態を示す言葉となります。

まとめ

2つの言葉はどちらも最初に、気という同じ漢字が使用されており、天気に関連して用いられる言葉です。

ですが2文字目に目を移すと、文字の違いがある事から、示す意味にも相違点を見付ける事が出来ます。

ちなみに気象は、大気の状態や雨や雪といった大気中に起こる色々な現象を表現する際に使用される言葉です。

対する気候は、特定の地域で1年単位で繰り返される大気の状態に対して用いられる言葉となっています。