この記事では、「停滞期」と「低迷期」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。
「停滞期」と「低迷期」の違い
「停滞期」と「低迷期」の違いは微妙でありながらも確かな違いがあります。
「停滞期」は、横ばい、滞る、物事がとどまってしまい調子よく進まない、などといった意味となります。
その一方、「低迷期」は、今の良くない状況、状態から抜け出すことができない、低いところで漂う、などといった意味となります。
そのため、同じ止まっている状態でも、その状態によって大きな違いがあります。
状態、状況の良し悪しに関係ななく止まっている場合は、「停滞期」。
最低、最悪の状態、状況で止まっている場合は、「低迷期」となります。
「停滞期」と「低迷期」の使い方の違い
「停滞期」と「低迷期」の使い方の違いとしては、今ある状況を踏まえ使い分けることとなります。
物事がスムーズに進まない際に使用する「停滞期」。
そのため、「ダイエットの停滞期」、「景気の停滞期」などに用いられます。
一方、低い位置で漂う、よくない状態から抜け出すことができない際に使用する「低迷期」。
そのため、「チームが低迷期に入ってしまった」、「低迷期から抜け出せない」などに用いられます。
「停滞期」と「低迷期」の英語表記の違い
「停滞期」の英語表記は、stagnant periodです。
「停滞期に入る」は、reach [hit] a plateau。
「~の停滞期に達する」は、reach the plateau inと表します。
「低迷期」の英語表記は、a downturnです。
「需要低迷期」は、a period of sluggish demand。
「~の低迷期から息を吹き返す」は、recover from the doldrums ofと表します。
「停滞期」の意味
「停滞期」は、「ていたいき」と読み、物事があるところに滞ることを意味します。
そのほか、うまく進行しないことや不活発でスムーズに進行しないといった意味もあります。
横ばい、頭打ち、同じところにとどまるといった状況の場合、「停滞期」を用いることになります。
「停滞期」の使い方
「停滞期」の使い方としては、調子よく思い通りに進まない時に使用することとなります。
例えば、ダイエットの停滞期などとなります。
「停滞期」を使った例文
・『ダイエットの停滞期は体重が減らず非常につらい』
・『日本経済の景気が停滞期に入った模様です』
・『一度、停滞期に入ると抜け出すまでに時間がかかる』
・『停滞期が一生続くわけもないので、今は頑張って耐えよう』
・『やっと、停滞期を抜け出すことができた』
「停滞期」の類語
「停滞期」の類語として、「停滞期に入る」の類語の場合、横ばいに転じる、停滞期に入る、頭打ちになるとなります。
「停滞」自体の類語としては、ビジネスや芸術で不活発なことを意味する、沈滞、欝積、渋滞などがあります。
「停滞期」の対義語
「停滞期」の対義語の場合、「停滞」の対義語は、物事がはかどる意味を持つ「進捗」。
物事が進んで展開する意味を持つ「進展」などがあります。
「低迷期」の意味
「低迷期」は「ていめいき」と読み、低い位置で漂うこと、よくない状態、状況から抜け出すことができないこと、下がった状態、状況から抜け出せないことなどを意味します。
「低迷期」の使い方
「低迷期」の使い方としては、調子が悪く成果も出ない時期などに使用することとなり、「低迷期から抜け出せない」などといった使い方を行います。
「低迷期」を使った例文
・『家族や友人の支えによって、やっとの思いで人生の低迷期を抜け出すことができた』
・『一流選手でも一度は経験すると言われる低迷期』
・『景気の低迷期から抜け出すための打開策を早急に考える必要がある』
・『早くチームの低迷期を何とかしなければ』
・『どれだけ努力しても、打ち上げの低迷期から抜け出すことができない』
「低迷期」の類語
「低迷期」の類語としては、低調な時期、不振の期間のほか、スランプ期などがあります。
「低迷した」の場合の類義語としては、停滞気味の、思わしくない、思うように進まない、滞った、横ばいの、停滞した、伸びが悪い、思うように伸びない、低調な、などがあります。
「低迷期」の対義語
「低迷期」の対義語の場合、明確な対義語はありません。
しいて言えば、絶頂期や飛躍期と表現することが可能です。
まとめ
以上が「停滞期」と「低迷期」の違いとなります。
主にビジネス出陥られることが多い「停滞期」と「低迷期」。
そのため、決して、言葉の解釈を間違えることなく用いることが大切です。
同じ止まっている状態、状況でも、その状態、状況において良いも悪いも関係ない場合は「停滞期」。
反対に最悪の状態、状況、最低の状態、状況で止まっている場合は「低迷期」と覚えておくことで、間違いのない使い分けが可能となります。