「ミスリード」と「伏線」の違いとは?分かりやすく解釈

「ミスリード」と「伏線」の違い専門用語・業界用語

この記事では、「ミスリード」「伏線」の違いを分かりやすく説明していきます。

「ミスリード」とは?

「ミスリード」の意味は以下の通りです。

1つ目は「人を誤った方向へ導くこと」という意味で、実際に道案内を間違えて目的地とは異なる場所に連れて行ってしまうことです。

2つ目は「人を誤解させること」という意味で、人を勘違いさせる様な情報を与えることです。

3つ目は「新聞や雑誌などで、見出しと記事が大きく違うこと」という意味で、人が興味を引くような大袈裟な見出しを掲げておきながら、内容が全く違ってつまらないことです。

4つ目は「人を悪事などに誘い込む」という意味で、人を間違った世界へ導くことです。

上記に共通するのは「誤った方向へ導く」という意味です。

「ミスリード」は英語の「mislead」が日本語化した言葉で、「mis-」「誤った」という意味の接尾辞、「lead」「導く」という動詞、「mislead」「誤った方へ導く」になります。

「read(読む)」とは違う単語ですので注意しましょう。


「ミスリード」の使い方

「ミスリード」は名詞として「ミスリードする・した」「ミスリードされる・された」と使われます。

基本的に、人を誤った方向へ導くことや、新聞・雑誌などで見出しと記事が全く違うことに使われる言葉です。


「伏線」とは?

「伏線」の意味は以下の通りです。

1つ目は、「小説や映画などの創作において、後の展開に備えて、それに関連する事柄を先の方でそれとなくほのめかしておくこと」という意味で、物語の謎や筋を通す為のヒントを各所に挿入しておくことです。

2つ目は「後のことが上手くいく様に、前もって準備しておくこと」という意味で、失敗しても何とかなる様にあらかじめ根回ししておくことです。

上記に共通するのは「前もって用意しておく」という意味です。

「伏線」の使い方

「伏線」は名詞として「伏線を張る・張った」「伏線回収」などと使われます。

基本的に、小説や映画など創作において、後の展開に備えて関連する事柄をほのめかしておくことや、後のことが上手くいく様に前もって用意しておくことに使われる言葉です。

「ミスリード」と「伏線」の違い

「ミスリード」「人を誤った方向へ導くこと」「新聞・雑誌などで見出しと記事が全く違うこと」という意味です。

「伏線」「小説や映画など創作において、後の展開に備えて関連する事柄をほのめかしておくこと」「後のことが上手くいく様に前もって用意しておくこと」という意味です。

「ミスリード」の例文

・『新人ガイドが観光名所までの行き方をミスリードする』
・『サプリをまるで薬の様にミスリードする』
・『この新聞の見出しは完全にミスリードだ』
・『彼は悪い友人によってミスリードされた』

「伏線」の例文

・『作者が前半の複数個所に伏線を張っている』
・『ここまで話が広がると伏線回収が難しい』
・『オファーを断られた時の為に伏線を張っておく』
・『処理を失敗した時の為に伏線を張る』

まとめ

今回は「ミスリード」「伏線」について紹介しました。

「ミスリード」「人を誤った方向へ導く」「伏線」「後に備えて用意しておく」と覚えておきましょう。