「メンター制度」と「エルダー制度」はビジネス用語の一部ですが、意味合いが異なるため使い分ける必要があります。
この記事では、「メンター制度」と「エルダー制度」の違いを分かりやすく説明していきます。
「メンター制度」とは?
「メンター制度」は「直属の上司を除く先輩社員が若手社員や新入社員に対して相談または指導をおこなう制度」のことを意味し、「メンター」という言葉は英語で「助言者」や「信頼のおける相談相手」を意味する“mentor”が元になっています。
「メンタープログラム」と呼ばれることもあります。
「エルダー制度」とは?
「エルダー制度」は「OJT(“On-the-Job Training”の略称)制度の一種」で、「先輩の社員が新入社員に対して実務的な指導や相談をおこなう制度」のことを示し、「エルダー」は英語で「年上の」を意味する“elder”が元になった言葉です。
「ブラザー制度」や「シスター制度」、「OJTリーダー制度」などと呼ばれるケースもあります。
「メンター制度」と「エルダー制度」の違い
「メンター制度」と「エルダー制度」は双方とも新入社員や若手社員の育成もしくはサポートに関わる制度ですが、それぞれの意味やメリット、デメリットに違いがあります。
「メンター制度」は「新入社員や若手社員に対して、直属の上司を除く先輩社員が相談あるいは指導をおこなう制度」のことを指し、先輩社員を「メンター」、新入社員や若手社員のことを「メンティー」と呼びます。
「メンティー」とは別の部署に属する先輩社員が「メンター」を担当することが多く、仕事における悩みや人間関係、精神面やキャリア形成などにおけるサポートをおこなうのが特徴です。
「メンター制度」のメリットとしては、「会社内におけるコミュニケーションが促進する」、「サポートを担うメンターの成長にもつながる」、「直属の上司以外の相談相手ができることでメンティーの精神面に良い影響が及び、離職率低下が期待できる」などが挙げられています。
デメリットとしては、「メンター社員の負担が多くなる」、「メンターのサポート水準に個人差が生じる」、「メンティーがメンターに遠慮して相談をためらう場合がある」といった点が指摘されています。
一方、「エルダー制度」は「先輩の社員が新入社員に対して実務的な指導や相談をおこなう制度」のことを示し、OJT制度のひとつとして捉えられ、指導役や相談役になる先輩社員のことを「エルダー」と呼びます。
「エルダー」には新入社員と同じ部署に所属する先輩社員が選ばれることが多く、後輩社員に対し業務や仕事内容を中心とした指導または相談を実施します。
「エルダー制度」のメリットとしては、「エルダーとなる先輩社員の指導面におけるスキルアップが期待できる」、「新人の離職防止につながる」、「世代間ギャップが軽減しやすくなる」といった点が挙げられます。
デメリットとしては、「先輩社員の仕事量が増えて負担になる恐れがある」、「エルダーと後輩社員との相性が合わない場合、双方がストレスを抱える可能性がある」、「後輩の自立心が育ちにくくなる」などがあります。
まとめ
「メンター制度」が「仕事における悩みや人間関係、キャリア形成などのサポート」をおこなうのに対し、「エルダー制度」は「実務を中心とした指導や相談」をおこなうと認識されています。
両者の意味や特徴などを知って、ビジネス用語に関する知識を深めてください。