「シーリング」と「コーキング」はどちらも似たような作業に対して使われる言葉ですが具体的にはどのような違いがあるのでしょうか。
今回は、「シーリング」と「コーキング」の違いを解説します。
「シーリング」とは?
「シーリング」とは、「充填剤を使って隙間を埋め内部を密閉すること」を意味する言葉です。
「シーリング」の使い方
継ぎ目や隙間などを専用の充填剤で埋めて封印することを意味する言葉で、住宅の内側に水が浸入するのを防ぐなど内部を保護する目的で行われる作業を指します。
防水性や気密性を高めるを目的にペースト状の充填剤を使い壁の隙間や窓枠の継ぎ目など細い隙間を埋めていく作業が「シーリング」です。
「コーキング」とは?
「コーキング」とは、「目地や亀裂などを充填剤で埋める作業」を意味する言葉です。
「コーキング」の使い方
隙間を埋めて平らにする作業を指す言葉で一般的には専用の充填剤を用いて行う作業を指します。
セメントなどの建材を使ってひび割れを塞ぎ平らにする作業も広い意味では「コーキング」に含まれます。
「シーリング」と「コーキング」の違い
「シーリング」が隙間を塞いで内側を封印する目的で行われるのに対し、「コーキング」は隙間や亀裂を埋めることのみを目的に行われます。
壁と窓枠の隙間など放置すると内部に異物が侵入してしまう箇所を充填材で塞いで封印する作業が「シーリング」、充填剤を色々な部分に塗りつけて埋める作業全般を「コーキング」と呼んで区別します。
実際には「シーリング」と「コーキング」はほとんど同じ意味で使われており意識して明確に区別することはありません。
使用される充填剤も「シーリング剤」と「コーキング剤」と別々の製品として販売されているものの成分や使い方などに違いはなく、全く同じものが別々の名称で販売されています。
まとめ
「シーリング」と「コーキング」は本来別々の作業を指す言葉でしたが、現在ほぼ同じ意味で使われています。
同じ作業を別の言葉で呼ぶことも多いので混乱しないように注意してください。
