この記事では、「プロテスタント」と「カトリック」の違いを分かりやすく説明していきます。
「プロテスタント」とは?
「プロテスタント」とは、キリスト教の宗派で、ローマ・カトリック教会の信仰から分離して作られたキリスト教の新派のことです。
概念的には「カトリック以外のキリスト教全般」になります。
「プロテスタント」は英語の「protestant」に由来していて、「反抗する者」「抗議者」という意味です。
16世紀のヨーロッパで起きた宗教う改革により、キリスト教の新しい解釈が広まったことから派生しました。
大きな特徴として「ミサとは言わず礼拝と言う」「聖職者は神父ではなく牧師と呼ぶ」「聖職者の結婚が認められている」などがあります。
「プロテスタント」には数多くの団体があり、派閥により違いがありますが、「新約聖書以外は信仰しない」「偶像礼拝を行わない」などの特徴を持つところもあります。
「プロテスタント」の使い方
「プロテスタント」は基本的に、「カトリック教徒以外のキリスト教信者」に使われる言葉です。
ただし、それぞれ宗派があり、ひとまとめに「プロテスタント」と呼ばれると気分を害する信者もいる為に、慎重に使いましょう。
「カトリック」とは?
「カトリック」とは「ローマ・カトリック」とも呼ばれ、キリスト教の宗派で、初代キリスト教会からの流れを受け継ぐ宗派のことです。
キリスト教には大きく分けて「カトリック」「正教会」「プロテスタント」の3つがあります。
「カトリック」は、ローマ教皇を首長として聖職者の階級制度があります。
聖職者は一生独身のままで、「神父」「シスター」と呼ばれます。
「カトリック」の最も大きな特徴は戒律が厳しいことですが、これは聖書に書かれている様に最後の審判に選ばれし者となり復活する為に試練を重ねているからと言われています。
また、偶像崇拝が盛んで、キリスト像やマリア像、十字架、絵画などが作られたことから、西洋における美術の発展につながりました。
「カトリック」の使い方
「カトリック」は基本的に、キリスト教信者の中でもローマ教皇をトップとする宗派に使われる言葉です。
キリスト教の宗派の中でも最も規模が大きいのですが、日本では上記で紹介した「プロテスタント」も大勢いるので、一般的には「クリスチャン」と読んだ方が無難です。
「プロテスタント」と「カトリック」の違い
「プロテスタント」は「キリスト教の宗派で、ローマ・カトリック教会の信仰から分離して作られたキリスト教の新派のこと」という意味です。
「カトリック」は「キリスト教の宗派で、初代キリスト教会からの流れを受け継ぐ宗派」という意味です。
まとめ
今回は「プロテスタント」と「カトリック」について紹介しました。
「プロテスタント」は「カトリックから分離した新派」、「カトリック」は「ローマ教皇を筆頭とするキリスト教の本流」と覚えておきましょう。